AI利活用ポリシー

私たちセブン銀行は、経営理念において「社員一人一人が、技術革新の成果をスピーディーに取り入れ、自己変革に取り組んでいきます。」と定めています。AIは有望な先進技術であり、AIを積極的に利活用することで、金融サービスの枠を超え、独創的な新しい価値づくりへ挑戦することは、私たちの変わらない姿勢です。
一方で、AIには安全性や公平性等のリスクをもたらす可能性があります。このため、以下の考えに沿って、AI固有の倫理的課題やリスクが発生しうるという認識のもと、社会的に多様な論点を考慮したうえで適正かつ積極的なAI利活用を目指します。
このポリシーに込められた想いは、テクノロジーと人の力で、新たな価値創出の実現に挑み、「お客さまの『あったらいいな』を超えて、日常の未来を生みだし続ける。」私たちのパーパス(存在意義)そのものです。

  • 第1項 透明性・アカウンタビリティの確保

    「お客さまの立場でAI利活用を考え実践する。」
    セブン銀行は、お客さまの立場で考えてAI利活用に対する適切な説明責任を果たすことで、信用の確立と維持に努めます。お客さまを含めたステークホルダーに対し、AIが利活用されているという事実や、AIの利活用による影響の見込み、及びその影響を踏まえたリスク対策等について、合理的な範囲内で必要な情報を適時に提供する等の説明責任を果たします。加えて、AIの利活用に伴うリスクを管理するためのガバナンスを構築し、役割と責任を明確に規定するとともに、AI関連法令を遵守し、それらの変更を注視して迅速に対応します。

  • 第2項 多様性・公平性

    「さまざまなステークホルダーの価値観を尊重してAIを利活用する。」
    セブン銀行は、金融機関等との連携やATM等のサービスを通じて、お客さまの立場に立つという基本姿勢の下、誠実かつ公正にAIを利活用します。また、データやAIの判断に想定外の偏り(バイアス)が含まれる可能性があることに留意し、不当な差別が起きないよう努めます。

  • 第3項 安心・安全の確保

    「AIリスク対策により、安心・安全を追求する。」
    セブン銀行は、AIの利活用において、ステークホルダーのプライバシーが侵害されないよう配慮するとともに、AIが設計された意図や動作条件から逸脱された使い方をされないよう、パートナー企業と連携する場合も含めてAIを搭載したシステムのセキュリティ維持に努めます。加えて、お客さまの生命・身体・財産に危害を及ぼすことがないよう、必要に応じ適切なタイミングでAIの判断結果に人間が介入できるプロセスを構築します。また、AIのリスクを想定し、安全性や可用性・機密性の確保のために、AIの性能が環境変化に伴って劣化していないかを継続的にモニタリングするなど合理的な対策を講じます。

  • 第4項 イノベーションの創出

    「AIによって日常の未来を創出する。」
    セブン銀行は、AI利活用によるパーパスの実現を通じて、先進技術の利活用や従来の概念にとらわれないアプローチで日常の未来の創出を目指します。そのために、さまざまなステークホルダーの皆さまと向き合い、環境負荷等も意識しつつAI等の新技術による独創的な価値創造に挑戦します。また、社員一人ひとりがAIに対する技術革新の成果をスピーディーに取り入れるとともに、AIの利活用についての姿勢や実践事例の社会への共有を通じて、社会課題解決に貢献いたします。

制定日 2024年12月20日