将来への価値創造

豊かな社会と
地球の未来に貢献する

取り組むべき社会課題

気候変動による気象災害や自然資本の損失など地球環境問題への対応は企業経営における喫緊の課題。また、金融機関としては、次世代に向けて、金融犯罪や詐欺の防止に加えて、電子決済やデジタル通貨など、新たな金融リテラシーの社会浸透も必要性を増す。

目指すべき姿

将来世代に向けて地球と社会の未来を引き継ぐために、企業市民として、金融機関として、企業も社会も地球も持続可能であるためのさまざまな課題解決に取り組む。

目指すべき姿の表

次世代向け金融教育の推進

学生向け金融教育の実施

株式会社ARROWSの学校授業提供サービス「SENSEIよのなか学」を通じ小学生向けの金融教育教材を提供し、約300校の学校に活用いただいております。

また、未成年が違法口座売買に巻き込まれるケースが増える中、警察と連携し、セブン銀行の社員が中学校や高校に出向いて注意喚起を行う活動も実施しております。

環境問題への取組みの拡充・拡大

気候変動への取組み

セブン銀行グループでは、5つの重点課題の一つとして、「豊かな社会と地球の未来に貢献する」ことを掲げており、気候変動への対応も重要な経営課題の一つと位置づけております。2021年に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同を表明しており、2023年には気候変動が自社の事業活動や収益等に与える影響を把握するため、当社の主力事業であるATMプラットフォーム事業を対象としたシナリオ分析を実施、気候変動によるリスクおよび機会を特定し、財務インパクトを試算しました。今後も気候関連のリスクおよび機会に対して、具体的な対策を講じるとともに、当社グループ全体で脱炭素社会の実現に向けたさまざまな取組みを行ってまいります。

環境面でも進化を続けるATM

ATM開発にあたっては、環境負荷低減のため消費電力の削減を追求し、低消費電力部品の採用や回路設計の見直しなどを通じ、サステナブルな姿を実現しています。
2024年度には第4世代ATMに全台の入替が完了したことから、第4世代ATM導入前から国内ATM台数は約15%増加している一方で、CO2排出量は導入前と比較し約30%削減をしております。

国内ATM台数とCO2排出量のグラフ

リサイクル率約100% ATMリユース・リサイクル

セブン銀行ATMは、リユース可能な設計により累計13,000台以上を再利用しています。撤去されたATMはNEC(日本電気株式会社)が回収し、清掃や動作確認を経てリユースし、新たな場所に設置されます。老朽化によりリユースができない場合はプラスチック素材等としてリサイクルされ、ATMのリサイクル率は約100%を実現しています。

環境に配慮した現金輸送へ EV化によるCO2排出量削減

ALSOK株式会社は、グループ全体のCO2排出削減を目指し、車両の脱ガソリン化を進めています。セキュリティの観点から重量と燃費に課題があった現金輸送車についても軽量化を実現しEV(電気自動車)の導入を進めております。これらの取組みを通じて、ATMサービスの現金輸送における環境負荷低減に取り組んでいます。

高度な環境性能を誇るデータセンター

株式会社野村総合研究所に提供いただいているセブン銀行のデータセンターで消費される電力は、100%再生可能エネルギー由来のものを使用しており、環境に配慮した運営が特徴です。
また、国際規格であるISO14001の認証を取得しており、環境管理の取組みも行っています。さらに、AI技術を活用してコンピューター室の空調設定を最適化するなど、エネルギー節約にも努めています。

  • 当社のデータセンターは株式会社野村総合研究所の提供する国内データセンター2か所と日本マイクロソフト株式会社が提供するパブリッククラウドプラットフォームになります。

多様なステークホルダーへの社会的責任の遂行

「森の戦士ボノロン」の取組み

セブン-イレブン店舗などで無料配布される絵本「森の戦士ボノロン」に2005年から協賛し、2025年6月に創刊20周年を迎えました。

子どもたちが家族と絵本を楽しむ機会を提供するとともに、全国児童館への絵本寄贈や読み聞かせ用大型絵本制作などの支援も実施しています。

セブン銀行ATMでの募金受付サービスの提供

2021年からセブン銀行ATMで社会課題解決を行う団体への募金を受付けるサービスを提供しております。
「お客さまの生活の身近にあるセブン銀行ATMが募金箱代わりになることで、人と社会をつなぐお手伝いができるのではないか」というきっかけで生まれたサービスであり、2023年度からは常設先として5団体への募金が可能となっているほか、大規模災害発生時の募金受付も行っています。
サービスの提供開始以降、受付件数、金額とも着実に伸長しており、「募金を通じて社会貢献をしたい」と想いを持つお客さまが多くいらっしゃることをサービスの提供を通じ実感しております。
今後もお客さまとともに、社会課題解決に取り組んでまいります。

【募金可能な団体(2025年9月末現在)】

一般財団法人 セブン-イレブン記念財団、公益財団法人 日本ユニセフ協会、特定非営利活動法人 国境なき医師団日本、日本赤十字社、公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン

  • 募金可能な団体は随時変更となります。募金する際にATMでご確認ください。

具体的な取組み

重点課題に対する様々な形での取組みを記事形式でご紹介しています。