価値創造の源泉

誰もが活躍できる
社会づくりを進める

取り組むべき社会課題

これからは多様性を強みに活かす時代。経営においては多様な人財・多様な働き方に適した就労環境の整備や一人ひとりのキャリア開発とスキルアップが企業競争力強化のカギとなる。社会においては、国境・性別・宗教の違いを超えて、異なる文化や価値観を尊重し、協働することで、課題解決とさらなる発展につながる。

目指すべき姿

セブン銀行グループ全体として、人権と多様性を尊重し、誰もが生き甲斐・働き甲斐を実感できる企業を目指し取り組む。さらに事業パートナーや提携先企業にも広げることで、多様性が活きる社会の実現につなげる。

人権の尊重

セブン銀行グループが企業として遵守する倫理上の規範である「行動憲章」内に、人権の尊重を明示しています。

加えて、セブン&アイグループが定めた「セブン&アイグループ人権方針」を、当社グループは事業活動の基盤とし、すべての役員と社員に適用するとともに、セブン銀行グループの全てのビジネスパートナーに同方針の支持を継続して働きかけ、協働して人権の尊重に取組みます。

自律的成長を可能にするキャリア形成支援

社員の自律的成長と企業の持続的成長が同期する仕組みづくり

当社グループでは、「人財」を価値創造の源泉および持続的成長の原動力として重要な経営資源の一つとして捉えています。パーパスの実現を目指し、一人ひとりの社員が活躍できる環境を整え、社員の自律的成長と企業の持続的成長が同期する仕組みづくりに注力しています。

社員のウェルビーイングとエンゲージメントの向上

全社的なコミュニケーションの活性化と
エンゲージメントスコアの向上

当社グループでは社員・役員とのタウンホールミーティングを通じた経営陣との対話、パーパスを具体化した取組みを表彰するパーパスアワード、家族と会社をつなぐファミリーイベントであるオフィスオープンディなどの開催を通じて全社的なコミュニケーションの活性化を図っています。このような取組みなどを通し2021年より全社で開始したエンゲージメント調査ではエンゲージメントスコアが3年連続で向上しています。

多様な人財が多様な形で活躍できる働き方支援

多様な人財が多様な形で活躍できる社会づくりに貢献することが、当社の責務であり、性別・年齢・国籍等を問わず活躍できる機会の創出、多様な人財の育成など、誰もが活躍できる環境を作ることで、豊かな生活と社会の継続的な発展につながると考えています。一方で、当社で長く活躍してもらうためには、社員自身が納得感と自己成長の実感につながる評価制度や、個々の期待役割と成果に報いる報酬制度の構築・運用が不可欠です。自らがキャリアを描き、その実現に向けて頑張る社員を、会社がしっかり支援する仕組みをつくることで、有望な人財が定着し、事業成長に大きく貢献してくれると考えています。

多様な働き方支援のための具体的な取組み

● 育児・介護休業、短時間勤務制度
● 育児活動休暇制度(年間5日間)
● ボランティア休暇制度(年間5日間)
● マネジメント層への株式交付制度の導入
● エキスパートキャリアの創設
● 高度専門人財向け「特任職」の新設
● 定年後再雇用者への目標管理・賞与制度の導入
● 生涯現役を踏まえた制度・運用整備

※ 女性管理職比率は、当社から社外への出向者を除き、管理職である参事・副参事・主任調査役で算出しています。 ※障がい者雇用率は2024年4月1日時点 ※労働災害度数率=(労働災害発生件数/のべ労働時間)×1,000,000 ※労働災害強度率=(労働損失日数/のべ労働時間)×1,000

ダイバーシティ&インクルージョン

2023年度にD&I推進部会を立ち上げ、セブン銀行グループ一体で「社員の誰もが平等に能力を発揮できる職場環境づくり」を目指し以下のような活動に取り組んでいます。

海外グループ会社と共同で国際女性デー記念イベントを開催

海外グループ会社の3社(FCTI、ATMi、PAPI)と共同で2024年3月に国際女性デーの記念イベントを開催しました。
各国の女性活躍状況について発表し、国による状況の違いや各国共通の課題について気付きを得る場となりました。またイベントを通じて国境を越えた繋がりを感じた社員も多く、セブン銀行グループの一体感を醸成するイベントともなりました。

社員向けD&I研修を実施

国内グループ会社3社合同でD&Iをテーマにしたグループワーク研修を開催し、計50名が参加しました。
育児や介護などさまざまな問題に直面した人になりきり、対応を考えるプログラムで、自身の持つ無意識的なバイアス(アンコンシャス・バイアス)の存在や、相手と対話する重要性、ともに働く社員を思いやる姿勢を持つことなどについて学びました。

持続的成長を実現するためのイノベーションマインドの醸成

多様な人材が集まり活躍・成長する会社に

成長戦略の実現や企業価値向上を目指すにあたっては、社員の意識改革が必要不可欠です。
全社員のイノベーションマインド醸成については、第2の成長を実現するために必要な人財として、自身の領域を「拡げる」ことができ、事業を「創造」するマインドの醸成が求められており、「拡げる×創造」人財を育成する各種施策を推進しています。
自主的なイノベーション活動を推奨するEX10(エクステン)制度は、現在の業務に直結しなくても、将来的な会社への貢献やスキル向上に対して業務の10%をあてる制度で、2023年度は174名が活用しています。

データマネジメントオフィス(DMO)の取組み

データを活用したビジネスモデル・プロセス変革のため、ナレッジサイトの設置、データマートの整備、相談会や勉強会の開催、各部ダッシュボード構築の伴走支援など、活用定着に向けたさまざまな取組みを実施しています。
また「煩雑な業務を効率化、自動化できたら……」と思っているIT初学者の社員でも自分の手でアプリ開発できるように、アプリ開発推進担当が各社員に伴走する寄り添い型の研修プログラムも実施しており、持続的成長を実現するためのイノベーションマインドを醸成しています。

具体的な取組み

重点課題に対する様々な形での取組みを記事形式でご紹介しています。