社会的価値

誰でもどこでも
アクセスできる多様な
サービスを実現する

取り組むべき社会課題

地域格差やデジタルデバイド(情報格差)など、格差による課題解決に対応するために、その代替となる社会・情報インフラの構築が不可欠。官民の連携強化による社会全体でのDX推進があらゆる世代・地域を超えて必要なサービスを享受できる世界の実現につながる。

目指すべき姿

「社会で最もやさしいデジタルチャネル」を目指し、世界5か国で5万台を超えるATMネットワークを通じて、いつでもどこでも誰もがアクセスできる社会インフラを確立し、必要とされる多様なサービスを提供する。

多様なニーズに対応するATMサービスの拡充

キャッシュレス社会・デジタル社会のタッチポイントとして

キャッシュレス決済が急速に社会に浸透する中、セブン銀行ATMは、多くの電子マネーやQR決済の現金チャージに対応し、年間で10億件を超えるATM利用件数のうち、2億件以上は現金チャージ取引でご利用いただいております。
また、マイナンバーカードの読み取り機能にも対応し、マイナンバーカードの健康保険証利用の申込みや、マイナポータル情報を指定の事業者に連携するサービスなども展開。デジタル社会推進の一翼も担っています。

カードを使わずに入出金取引ができる「スマホATMサービス」の提供

「スマホATMサービス」とは、対応するアプリを使ってATMに表示されるQRコードを読み取ることで、カードを使わずにスマートフォンのみで入出金取引きができるサービスです。今後は既存の提携先だけではなく、カードを発行していない決済事業会社や、スマートフォンによる決済サービスを展開している事業会社の方々にもセブン銀行ATMをご活用いただけるよう、本サービス提供先のさらなる拡大に取り組んでまいります。

ATMがあらゆる手続き・認証の窓口となる「ATM窓口」「ATMお知らせ」

2019年から全国展開を開始した第4世代ATM(新型ATM)は、2024年度末までに日本全国27,000台以上の全台の入替が完了する予定です。
この新型ATMインフラがほぼ整ったことを受け、次の段階として、「+Connect(プラスコネクト)」という、世の中に新たな体験と価値を提供するATMサービスプラットフォーム戦略を推進していきます。

その第一弾として、2023年9月より「ATM窓口」「ATMお知らせ」サービスの提供を開始しました。これまで窓口や対面で行ってきたあらゆる手続き・認証が、セブン-イレブンに行ったらいつでもできる、という世界を目指してまいります。

「ATM受取」の取引社数が800社を突破

当社子会社のセブン・ペイメントサービスが提供する「ATM受取」が首都圏鉄道会社や自治体サービス(給付金や助成金の受取り)などさまざまなシーンで活用され、提携社数は2023年度末に861社まで拡大しました。口座情報の取得・管理の手間や送金業務の負担を減らし、原則24時間365日現金で受取可能な利便性の高さが大変好評です。
「ATM集金」や売上金入金サービスなど、ATMやセブン&アイグループの強みを活かしたユニークなサービスとして、さらなる事業拡大に努めてまいります。

UI / UXのたゆまぬ改良

セブン銀行ATMは、「誰一人取り残されないデジタル社会」の実現を目指し、UI /UXのたゆまぬ改良を重ねています。2019年より導入を開始した第4世代ATMは、ハード・ソフト両面でカラーユニバーサルデザイン認証を取得し、すべての人に使っていただきやすいデザインを目指しました。また、2023年8月には、第4世代ATMの画面をフルリニューアル。お客さまの声に寄り添い、今まで以上に使いやすいATMへさらなる進化を遂げました。

また2024年より北海道大学、釧路工業高専などの教育研究機関とタッグを組み、次世代ATMの創造を視野に入れて、UI / UXの観点から幅広い領域で連携する探索活動を開始しました。この産学連携はセブン銀行創業以来、初の取り組みとなっています。

視覚障がい者などのご利用を手助けする音声ガイダンスサービス

セブン銀行ATMではATMのタッチパネルが利用できない視覚障がい者などのご利用を手助けする音声ガイダンスサービスを提供しています。
ATMに備付けのインターホンから流れる音声案内に沿って、インターホンのボタン操作をすることで、お引出し、お預入れ、残高照会、新型ATMでは電子マネーチャージも可能です。
操作に不慣れな方でも一人で操作できるよう、操作方法を詳細に音声で案内しているほか、ご利用中は口座残高等がATM画面に表示されないなど、セキュリティやプライバシーの保護にも配慮しております。

  • 提携する金融機関等のうち500社以上が音声ガイダンスサービスの取引に対応しています。

Myセブン銀行アプリなどを通じた多様なサービス提供

スマートフォンアプリ「Myセブン銀行」のアジャイル開発

セブン銀行ではアジャイル開発の仕組みを取り入れ、社内外からの声に即座に応えるアプリ改良を重ねています。
例えばアプリを通して投資ができる「お買い物投資コレカブ」では、より気軽に投資を体験いただけるよう、トップ画面に保有株一覧を表示するなどの改良を実施しました。
これからもお客さまのお声に即座に対応しながら、さらなるパワーアップに努めてまいります。

ローン・後払いサービスの利便性向上

セブン銀行のローンサービスは、お申込みから最短翌日に審査結果をご連絡。
さらにスマートフォンアプリ「Myセブン銀行」を活用すれば、カードレスでお借入れ・ご返済が可能であるなど高い利便性から、お客様にご利用いただいております。

さらにユニークな決済サービスとして、セブン銀行では外部サービス事業者と提携して、2021年から「セブン銀行後払いサービス」の提供も開始。当社の銀行業務で培ったノウハウを活かし、審査・不正検知等を行うことで、より安心・便利にご利用いただけるサービスを提供しています。

外国人の方も安心な多言語対応サービス

セブン銀行ATMは12言語対応

旅行などで海外から日本に来られた方々が日本で快適に過ごすためのサポートができるよう、全国すべてのセブン銀行ATMで、海外で発行されたキャッシュカード、クレジットカードで日本円を引出せるサービスを提供しています。
またATMの操作は12言語に対応(日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、タイ語、マレーシア語、インドネシア語、ベトナム語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語)しており、引続き誰でもどこでもアクセスできるサービスの提供を目指してまいります。

セブン銀行口座の多言語サポート対応

セブン銀行口座は幅広いお客さまに安心してサービスをご利用いただけるよう、多言語でお客さまの利用をサポートしております。
セブン銀行口座での入出金や海外送金サービスのATM操作画面は、9言語に対応しています(日本語、英語、タガログ語、中国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語)。
また、セブン銀行口座に関するお問合せは、上記9言語にミャンマー語を加えた10言語対応のコンタクトセンターでサポート対応しております。これからもさまざまなお客さまにとってのサービスの利便性向上に努めてまいります。

日本国内で培ってきたノウハウを活かして―海外ATM事業の展開

米国、インドネシア、フィリピン、マレーシアの4か国でATM運営事業を展開

日本国内で培ってきたノウハウを活かし、米国、インドネシア、フィリピン、マレーシアの4か国でATM運営事業を展開しています。成長が見込まれるアジアを中心に2023年12月末時点でのATM台数は合計19,578台、合計の総利用件数は4億件を超えました。2024年度にはFCTIと7-Eleven, Inc.とのあいだで次期ATM設置の契約を更新しました。また、現金需要の根強いアジアを中心にグローバル展開を加速させるべく、 2024年5月には海外4か国目となるマレーシアへ現地法人を設立しました。今後も展開国のマーケットニーズに合わせたATM展開を進めるとともに、小売×金融の新たなサービス提供の実現を目指してまいります。

具体的な取組み

重点課題に対する様々な形での取組みを記事形式でご紹介しています。