銀行APIによる即時振込とは?メリットや活用シーン、導入の流れを解説
インターネットバンキングへの手動ログインからデータ入力、社内承認まで、日々の振込業務にかかる手間に負担を感じている経理担当者は少なくありません。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、銀行APIを活用した即時振込です。システムから直接、原則24時間365日リアルタイムで振込指示や残高照会を自動実行でき、振込業務の効率化につながります。
この記事では、銀行APIによる即時振込の仕組みやメリット、活用シーン、導入までの流れを解説します。
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この記事でわかること
- ・銀行APIによる即時振込の仕組み
- ・銀行APIを活用する3つのメリット
- ・銀行APIによる即時振込の具体的な活用シーン
- ・即時振込の導入フローとサービスの選び方
目次
銀行APIとは?即時振込を可能にする仕組み
銀行APIとは、企業のシステムと銀行のシステムを直接接続し、安全にデータのやり取りを行う仕組みのことです。
従来、外部サービスが銀行のシステムと連携する際は、利用者のIDやパスワードを預かり、インターネットバンキングへ自動でログインしてデータを読み取る「スクレイピング」という手法が主流でした。しかし、この方法には、パスワード漏洩のリスクや、情報取得の範囲を制限しにくいという課題があり、振込などの操作を自動化することはできませんでした。
一方、銀行APIでは、利用者がID・パスワードを外部事業者に預ける必要がありません。銀行のシステムを通じて必要なデータ連携の許可を与えるだけで済むため、安全性の高い仕組みとなっています。
こうした安全な接続環境により、手動でのインターネットバンキング操作の手間をなくし、システムから直接、リアルタイム(原則24時間365日)に資金を移動させる「即時振込」が自動で実行できるようになりました。
銀行APIによる即時振込の3つのメリット
銀行APIを利用した即時振込には、企業と利用者の双方にとってさまざまなメリットがあります。ここでは、主な3つのメリットについて解説します。
24時間365日対応によるリアルタイムな資金移動
銀行APIを利用した即時振込の大きなメリットは、金融機関の営業時間に関わらず、原則24時間365日リアルタイムで振込処理を実行できることです。
従来の法人向けのインターネットバンキングでは、一括振込などの手続きができる時間帯が決まっていたり、担当者が都度ログインして承認作業を行う必要があったりと、振込作業が可能な時間に制限がありました。
一方、銀行APIを活用すれば、自社のシステム側で手続きが発生したタイミングに合わせて、人手を介さずリアルタイムに振込を実行できます。そのため、例えば土日・祝日に勤務するギグワーカーへの給与振込や、ECサイトでの返金処理など、急な支払いにも迅速に対応できます。
※振込先の金融機関が24時間稼働のネットワーク(モアタイムシステム)に参加していない場合や、メンテナンス時間中などの理由で、翌営業日の着金となる場合もあります。
自動化による経理工数の削減
銀行APIを活用することで、これまで手作業で行っていた入出金明細の取得や振込データの作成・送信を自動化でき、経理業務の負担軽減につながります。
インターネットバンキングへ都度ログインする必要がなくなり、自社の経理・業務システム上で承認操作や振込指示を行えるほか、あらかじめ指定した日時に振込を自動実行することも可能なため、振込業務をより効率的に進められるでしょう。
さらに、自社の会計システムと銀行口座を自動で同期できるため、入出金データの照合作業にかかる時間の短縮も期待できます。
データ連携で人的ミス防止
銀行APIによるシステム間の直接連携は、人的ミスの防止にも効果を発揮します。
手作業でのデータ入力や、CSVファイルの出力・取込み作業といった従来の一般的な業務フローでは、どうしても入力間違いやファイルの取り違えなどのヒューマンエラーのリスクが伴います。
銀行APIによる直接連携であれば、システム間でデータがそのまま受渡されるため、人手を介するプロセスが発生しません。これにより、金額や口座番号の打ち間違い、振込漏れといったトラブルを防ぎやすくなります。
銀行APIによる即時振込の活用シーン
銀行APIによる即時振込は、スピーディーな資金移動が求められるビジネスシーンで活用されています。ここでは2つの活用シーンを紹介します。
サービス業における給与の前払い・即払い
銀行APIによる即時振込は、サービス業などで働く従業員に向けた、給与の前払いや即払いサービスに広く活用されています。「働いた分をすぐに受取りたい」というニーズは高く、企業がこの要望に迅速に応えることは、福利厚生の充実や人材確保の強力なアピールポイントになるためです。
例えば、アルバイトやパート従業員、ギグワーカーが専用システムから即払いを申請すると、銀行APIを通じて振込処理が自動で実行され、即座に給与を受取ることができます。これにより、企業は手作業による振込業務の負担を増やすことなく、従業員の満足度を高める柔軟な支払い体制を構築できます。
BtoB企業における融資金の即日振込・ファクタリング
融資金の即日振込やファクタリング(売掛債権買取)の支払いなど、BtoBの金融サービスにおいても銀行APIによる即時振込は有効です。
事業資金を急ぐ企業にとって、サービスの申込みから実際に資金を受取るまでのリードタイムが短いことは、サービス選定時の魅力となるためです。
例えば、ファクタリング事業者の場合、自社の申込み受付システムや与信機能と銀行APIを組合せることで、審査完了後の振込処理を自動化できます。複数人による承認などの事務手続きを省き、スムーズかつ迅速な資金提供が可能になります。
銀行APIによる即時振込の導入フロー
銀行APIによる即時振込の導入は、一般的に以下の流れで進みます。
<銀行APIによる即時振込の導入フロー>
- 1.開発合意書の締結
- 2.API連携プログラムの開発
- 3.接続試験
- 4.契約締結
- 5.サービス開始
まず、金融機関と開発合意書を締結したのち、提供されるAPI仕様書にもとづいて自社システムとの連携プログラムを開発します。
開発が完了したら、実際の振込処理が正しく動作するかを確認する接続試験を実施します。この試験では、システム上での振込申請から銀行側での自動振込処理までの一連のフローが、想定どおりに機能するかをチェックすることが重要です。
接続試験が無事完了したら、正式な契約締結を経て、本番環境での運用がスタートします。
銀行APIサービスの選び方のポイント
銀行APIサービスを選ぶ際には、いくつか比較すべきポイントがあります。ここでは、主な2つのポイントを紹介します。
API接続に対応した振込サービスのトータルコストで比較する
金融機関によっては、振込手数料とは別に「API接続に関する利用料」が発生する場合もあるため、銀行APIサービスを選ぶ際には、サービス全体のトータルコストを把握し、比較する必要があります。
初期費用や月額料金、1件あたりの振込手数料などが、自社の利用規模や想定される振込件数に見合った料金体系であるかを確認しましょう。振込件数が多くなる想定の場合は、対応可能な振込件数なども比較のポイントになります。
サポート体制・定期メンテナンスの有無で比較する
銀行APIサービスを選ぶ際、コスト面に加えて、定期メンテナンスの有無やサポート体制の充実度も重要な比較ポイントです。
定期メンテナンスがあるサービスの場合、利用者が振込を希望する曜日や時間帯にシステムが停止してしまい、即時振込が実行できない可能性があります。特に夜間や休日の振込ニーズが高いビジネスでは、定期メンテナンスの頻度や時間帯が利用シーンの妨げにならないかを確認する必要があります。
また、導入時のシステム開発サポートや、トラブル発生時の問合せ対応が充実しているかも比較しましょう。専任担当者によるサポート体制が整っているサービスであれば、社内の開発リソースが限られている企業でも安心して導入を進めることができます。
銀行APIによる即時振込ならセブン銀行の「リアルタイム振込サービス」がおすすめ
銀行APIを活用した即時振込サービスを検討しているのであれば、セブン銀行が提供する「リアルタイム振込サービス」がおすすめです。
大きな特長として、定期メンテナンスによるサービスの停止時間がないことが挙げられます。夜間や休日でも振込処理を継続できるため、タイミングを気にせず安定した運用が可能です(振込先の金融機関の状況によっては翌営業日扱いとなる場合あり)。
給与の前払い・即払い、業務委託先への支払い、融資金の即日振込、ファクタリングなど、スピードが求められる多様な振込用途に対応しています。
銀行APIを活用して振込業務の効率化を実現しよう
銀行APIによる即時振込とは、企業のシステムと銀行のシステムを直接接続し、原則24時間365日リアルタイムで振込処理を自動実行できる仕組みです。インターネットバンキングへの手動ログインやデータ入力といった手作業がなくなり、経理工数の削減や人的ミスの防止、資金移動のスピード向上など、多くのメリットが期待できます。
セブン銀行の「リアルタイム振込サービス」は、給与の前払い・即払い、返金処理、業務委託先への支払いなど、スピードが求められるさまざまな振込業務に対応しています。さらに、定期メンテナンスによるサービス停止時間がないため、夜間や休日でも安定した振込処理が可能です。振込業務の自動化や効率化をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問合せください。
よくある質問
銀行APIの利用に料金はかかる?
銀行APIの利用には、初期費用や月額基本料、1件あたりの振込手数料などが発生するのが一般的です。
料金体系は金融機関やサービスによって異なり、振込手数料とは別に「API接続に関する利用料」が発生する場合もあります。
まずは各サービスの問合せから料金体系を確認しましょう。
セブン銀行【リアルタイム振込サービス】お問合せフォーム(株式会社アーティスのフォームへ遷移します)
銀行APIのセキュリティ面の安全性はどのように担保されている?
銀行APIでは、銀行のシステムを通じて必要なデータ連携の許可を与えるだけで済むため、IDやパスワードを外部事業者に預ける「スクレイピング」という手法に比べて安全性が高いといえます。
パスワード漏洩のリスクを抑えられるほか、連携するデータの範囲も適切に管理しやすくなります。
銀行APIによる即時振込は、申込みから利用までにどれくらいの期間がかかる?
銀行APIによる即時振込サービスを導入するには、開発合意書の締結、API連携開発、接続試験、契約締結などのプロセスを経る必要があります。そのため、申込みから利用開始までは、最短でも4ヶ月程度を見込んでおくとよいでしょう。
- リアルタイム振込サービスとは?
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リアルタイム振込サービスとは、システム間連携(API)により、振込処理を自動化し、リアルタイム(原則24時間365日)で振込が実行できるサービスです。
APIを活用することで、給与の前払いサービスや即時払いなど、振込手続きの自動化・省略化を実現します。- ・給与前払い・即時払い
- ・個人事業主・フリーランスの方への支払い
- ・融資金の即時振込み
- ・ファクタリング
- ・配当金・当選金の支払い
サービスや費用の詳細など、お気軽に お問合せ
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