カードローンは即日融資を受けられる?すぐに借入れできないケースや選ぶ際のポイントを解説

カードローンの利用を検討している方のなかには、借入れを急いでいる方もいるでしょう。消費者金融系・信販系のカードローンなら、即日融資に対応しています。

ただし、即日融資対応のカードローンでも、審査受付時間外に申込んだり、申込みが混みあっていたりすると、当日に借入れできないケースもあります。

本記事では、即日融資を受けられるカードローンの種類や審査、選び方について解説します。即日融資が可能なカードローンを利用する際の注意点も説明するので、借入れを考えている方はぜひ参考にしてください。

即日融資を受けられるカードローンはある?

カードローンは、提供している会社によって大きく消費者金融系・信販系・銀行系の3つに分けられます。このうち、即日融資に対応しているのは以下の2つです。

  • 消費者金融系カードローン
  • 信販系カードローン

上記のカードローンでは、申込みをしたその日のうちに融資を受けられる可能性があります。ただし、即日融資が可能なのは審査が甘いからではありません。

借入れまでの時間が短い主な理由は、消費者金融カードローンなどでは主に「スコアリング審査」が導入されており、短時間で審査を完了させられるからです。

スコアリング審査とは、システムが申込内容を点数化し、その合計点が基準に達しているかどうかで融資可否を判断する審査方法です。

なお、銀行系カードローンは即日融資には対応していません。銀行では反社会的勢力の排除を徹底する目的で、審査の際に警察庁の暴力団情報データベースに照会し、申込者の情報を確認することが義務付けられています。そのため、審査を即日で完了させることができません。

即日融資を受けられるカードローンでも審査がある

カードローンによっては当日中に融資を受けられますが、審査は必ず実施されます。その理由は主に以下の2つです。

  • 返済能力の有無を確かめるため
  • 総量規制に当てはまらないかを確認するため

カードローンで借入れをすると、毎月返済する必要があります。カードローン商品を提供する金融機関は、貸したお金を返してもらえないと事業が成り立たないため、きちんと返済できる人かどうかを審査で見極めなくてはなりません。法律でも、返済能力の調査が義務付けられています。

また、消費者金融カードローンや信販会社のカードローンは、総量規制の対象です。総量規制とは、消費者金融などの貸金業者に対して利用者の年収の3分の1を超える貸付を禁止するルールのことで、過剰な貸付・借入れを防ぐために設けられています。

年収の3分の1を超える貸付をしてしまうと法律違反となるため、申込者の借入状況を把握するためにも審査が必要です。

なお、銀行は貸金業法上の貸金業者ではないため、銀行が提供するカードローンには総量規制が適用されません。ただし、銀行も独自に融資上限を設けているため、年収の3分の1を超える借入れができるとは限りません。

このように、審査は貸しすぎ・借りすぎを防ぐために重要な役割をもちます。そのため、即日融資対応のカードローンでも審査なしで借入れることはできません。

カードローンで即日融資が受けられないケース

即日融資対応のカードローンで当日中に借入れできない理由として考えられるのは、主に以下の2つです。

  • 申込完了時間が審査受付時間を過ぎている
  • 申込みが混み合い審査に時間がかかっている

それぞれを、くわしく解説します。

申込完了時間が審査受付時間を過ぎている

申込完了時間が審査受付時間を過ぎている場合、当日中の借入れはできません。

カードローンの申込みは、Webであれば原則24時間365日手続きが可能です。ただし、即日融資対応のカードローンでも24時間審査を実施しているわけではありません。

カードローンへの申込完了が審査受付時間を過ぎた場合は翌営業日の審査となるため、即日融資は受けられません。

カードローンによっては、「21時までに契約完了」などと即日融資を受けるための条件が決まっているケースもあります。即日融資を受けたい場合は、なるべく早めの時間帯に申込みを完了させましょう。

申込みが混み合い審査に時間がかかっている

即日融資を行っているカードローンでも、申込みが集中しているなどの理由で審査に時間がかかるケースがあります。審査受付時間内の申込みでも、時期や時間帯などで借入れが翌営業日以降になる可能性がある点を理解しておきましょう。

また、少しでも早く審査を完了させるために必要書類はあらかじめ用意しておき、不備がないように提出しましょう。

カードローンの申込みから借入れまでの流れ

一般的に、カードローンでは申込みから借入れまで以下の流れで進みます。

  • 1.申込み・必要書類の提出
  • 2.審査
  • 3.審査結果の通知
  • 4.契約
  • 5.借入れ

カードローン会社によって申込方法は異なりますが、一般的にWebやスマートフォンアプリから申込みをすればスムーズに借入れができます。

カードローンに申込むときは、本人確認書類の提出が必要です。また、利用限度額や審査の状況によっては、収入証明書類(収入を証明する公的な書類)を用意しなければならない場合があります。

申込時に必要な書類例

本人確認書類
  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • 健康保険証
  • 在留カード、特別永住者証明書

など

収入証明書類
  • 源泉徴収票
  • 住民税決定通知書
  • 課税(所得)証明書

など

カードローン会社によって提出できる書類の種類が異なるので、公式サイトで確認しましょう。

審査が完了すると、メールや電話で結果が通知されます。受信制限をしている方は、メールを受信できるように設定しましょう。

多くのカードローンでは、契約手続きもWeb上で完結でき、契約後は振込融資やコンビニATMでのカードレス取引で借入れができます。借入れを急ぐ場合は、金融機関の振込実施時間も確認しておくと安心です。

即日融資を受けるためのカードローンの選び方

借入れを急ぐ方に向けて、カードローンの選び方を解説します。

即日融資を受けたい方は、以下のポイントをおさえたカードローンへの申込みを検討しましょう。

  • 契約までWEB完結できるカードローンを選ぶ
  • 土日でも借入れできるカードローンを選ぶ
  • スマホATM取引対応のカードローンを選ぶ

それぞれについて、くわしく解説します。

契約までWEB完結できるカードローンを選ぶ

即日融資を受けたい方は、申込みから借入れまでWeb上で完結できるカードローンを選びましょう。スマートフォンひとつで簡単に手続きでき、待ち時間も発生しないこともあるため、忙しい方でも即日融資を受けられる可能性が高まります。

反対に、郵送が必要なカードローンは借入れまでに日数を要するため避けましょう。

WEB完結できるカードローンなら、周囲にカードローンの利用が知られるリスクも抑えられます。

土日でも借入れできるカードローンを選ぶ

土日祝日に申込みをして即日融資を受けたいなら、土日祝日の借入れに対応したカードローンを選びましょう。

カードローンによっては平日のみ審査を実施しており、土日祝日の申込みでは即日融資を受けられない場合があります。

また、土日祝日の申込みで当日中に契約できても、着金は翌営業日になる場合があります。カードローンや振込みを受ける金融機関によっては、平日でも当日中に着金しないケースがあるため、事前に調べておきましょう。

スマホATM取引対応のカードローンを選ぶ

コンビニATMが近くにある方は、スマホATM取引対応のカードローンを選びましょう。

スマホATMは、スマホのみで借入れ・返済ができるサービスです。カードレスで取引できるので、契約後カードの到着を待つことなくすぐにATMで借入れできます。

対象のコンビニATMにて、画面に表示されるQRコードをアプリで読み取り、企業番号や金額を入力すれば借入れができます。

なお、スマホATM取引の対象となるかは、カードローンによって異なります。また、スマホATM取引を利用する際、ATMの利用手数料がかかる場合があるため、注意してください。

  • QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

即日融資可能なカードローンを利用する際の注意点

即日融資対応のカードローンを利用する際、いくつか注意点があります。

申込みの前に、以下の点をおさえておきましょう。

  • 必要最低限の金額で申込みをする
  • 消費者金融系カードローンは金利が高い傾向がある
  • 「審査なし」と宣伝する違法業者に注意する

それぞれについて、くわしく解説します。

必要最低限の金額で申込みをする

申込みの際は、必要最低限の借入希望額に設定しましょう。

借入希望額が50万円超の場合や他社との借入額の合計が100万円を超える場合などは、収入証明書類の提出が必要となるため、審査に時間がかかる可能性があります。

必要最低限の金額で申込めば、借りすぎも防止でき、計画的な借入れにもつながります。

消費者金融系カードローンは金利が高い傾向がある

消費者金融系カードローンは即日融資に対応していますが、銀行系カードローンと比べて金利が高い傾向があります。

銀行系カードローンの上限金利が年14.0%~15.0%程度であるのに対し、消費者金融系カードローンの金利は年18.0%程度です。

実際の適用金利は、審査で決まる利用限度額に応じて決定されるため一概には言えませんが、消費者金融系カードローンの場合、金利が比較的高くなる可能性があることを理解しておきましょう。

なお、消費者金融系カードローンでは、契約がはじめての方を対象に無利息サービスを提供している場合があります。無利息サービスとは、あらかじめ決められた無利息期間内に返済すれば利息がかからないサービスです。

無利息サービスをうまく利用すれば、利息の負担を減らせる可能性があります。カードローンによって無利息が適用される日数や無利息期間が始まるタイミングが異なるので、事前に確認しましょう。

「審査なし」と宣伝する違法業者に注意する

申込者の返済能力を調査することは、法律で義務付けられています。そのため、カードローン会社は申込者の返済能力を調査し、その範囲内でしか貸付できません。

「審査なし」と謳うカードローンは、貸金業の登録を受けずに貸付を行う違法業者の可能性が高いため、急いでいるときでも利用しないでください。

違法な業者から借りてしまうと、違法な高金利で利息を請求され返済できなくなるリスクがあるだけでなく、厳しい取立てにあう恐れもあります。

即日融資を受けるときは、申込みを検討している貸金業者が貸金業の登録を受けているかどうかを事前に確認しましょう。登録貸金業者情報は、金融庁のホームページで検索できます。

セブン銀行カードローンなら最短翌日融資が可能

借入れを急ぐ方で、利息の負担も軽減したい場合は、銀行系カードローンの利用もご検討ください。銀行系カードローンでは最短で翌営業日以降の借入れとなりますが、金利が低めに設定されている傾向があります。

セブン銀行カードローンは、最短翌日融資が可能なカードローンです。お申込みからお借入れまでWebやスマートフォンアプリで完結できます。ご契約後はカードの到着を待たず、セブン銀行ATMを利用したカードレスでのお借入れが可能です。

また、曜日や時間帯にかかわらず原則として手数料無料で、セブン銀行ATMやダイレクトバンキングサービスからお借入れ・ご返済いただけます。

セブン銀行カードローンに興味のある方は、3つの質問に答えるだけでお借入れが可能かどうかを診断できる「お借入診断」をご利用ください。

即日融資を受けられるカードローンのポイントを把握しておこう

即日融資に対応しているカードローンは、消費者金融系・信販系カードローンです。申込みの時間帯や状況によりますが、当日中に借入れできる可能性があります。

「WEB完結できるカードローンを選ぶ」「なるべく早めの時間帯に申込む」などのポイントを抑えて、即日融資を受けられる可能性を高めましょう。

利息負担を抑えながらなるべく早く借入れしたい方は、銀行系カードローンの利用もご検討ください。借入れは早くて翌営業日ですが、金利が低めに設定されており利息の負担を軽減できる可能性があります。

この記事の監修者

竹下 昌成 (たけした あきなり)

  • 大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表
  • CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
  • 1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。
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