現金管理とは?4つのリスクや安全性を高める管理方法を解説
現金管理とは、店舗の売上金や手元にある小口現金など、企業が保有する現金の出入りや保管状況を適切に把握する業務のことです。不正利用や横領、盗難などを防ぐためには、現金をいかに安全かつ効率的に扱うかが重要になります。
一方で、現金管理には手作業が伴う場面も多く、「ヒューマンエラーが起きやすい」「現金を店舗に置くリスクが不安」「管理に手間がかかる」などの課題を抱えている企業も少なくありません。
そこでこの記事では、現金管理に潜む4つのリスクや、小口現金・店舗売上金の管理方法、安全性を高めるためのポイントについて解説します。
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この記事でわかること
- ・現金管理の基本的な考え方
- ・「小口現金」と「店舗売上金」の管理方法
- ・現金管理で押さえるべき4つのリスク
- ・現金管理業務の安全性を高める具体的な対策
目次
現金管理とは、企業の現金の保管・入金などの流れを適切に把握すること
現金管理とは、店舗の売上金や手元にある小口現金など、企業が保有する現金の出入りや保管状況を適切に把握する業務のことです。
現金は形ある資産であるため、適切に管理しなければ不正利用や横領、盗難などのリスクに直結します。そのため現金管理の業務においては、現金をいかに安全に、効率的に扱うかが求められます。
小口現金の管理方法
小口現金とは、拠点や店舗で日々発生する経費(消耗品の購入代金など)を精算するために、手元に用意しておく現金のことです。
小口現金の補充方法として一般的なのが「定額資金前渡制度(インプレスト方式)」です。小口現金の残高を一定額に保ち、支出した分だけ補充するため、出納帳と実際の現金残高を照合しやすく、過不足の発見にも役立ちます。
また、現金の出入りが発生した際は、「小口現金出納帳」に記録し、実際の現金残高と帳簿の金額が一致しているかを定期的に確認することが大切です。
店舗売上金の管理方法
店舗で管理する現金には、釣銭用の「レジ現金」、経費支払い用の「小口現金」、キャッシュレス決済を除いた「売上現金」の大きく3種類があります。これらを区別して管理することが、店舗の現金管理の基本です。
レジ現金の管理には、毎日一定額の釣銭をレジに残し、営業終了後の現金と翌日用釣銭との差額を預け入れる「釣銭定額方式」が収支を把握しやすく効果的です。
営業中は釣銭切れが起きないよう適切な量の予備を用意し、高額紙幣を預かる際は声出しや二重チェックを徹底するようにしましょう。
現金管理に潜む4つのリスク
現金管理をおろそかにすると、企業の信用や経営に影響を及ぼすおそれがあります。ここでは、現金管理に潜む主な4つのリスクを紹介します。
盗難・紛失
現金を店舗内や手提げ金庫などで保管していると、空き巣や強盗による盗難被害に遭う可能性があります。金庫の設置場所やサイズによっては、金庫ごと持ち去られてしまうケースも考えられます。
特に深夜から早朝にかけてはリスクが高まるため、現金を店舗に残さない運用を検討したり、厳重な保管体制を整えたりすることが重要です。
内部不正・横領
現金の取り扱いルールが曖昧な状態では、従業員による現金の持ち出しや横領などの内部不正が発生しやすくなります。
こうしたリスクを防ぐためには、帳簿と現金残高を定期的に照合する運用を徹底することが重要です。また、管理体制を明確にすることで、従業員が不必要に疑われる事態を防ぐことにも役立ちます。
ヒューマンエラーによる計上ミス
例えば、店舗の営業前の釣銭準備や、営業終了後の売上金集計など、現金管理には手作業を伴う場面が少なくありません。そのため、数え間違いや入力ミスなどが発生する可能性は常にあります。
過不足金(違算)が発生すると、原因の究明に時間を要し、そのほかの業務に支障をきたすこともあります。
税務上のペナルティ
現金が適切に管理されているかどうかは、税務調査において重要な確認項目の一つです。不明瞭な現金の取り扱いや収支の記録漏れがあると、調査でくわしい説明を求められるだけでなく、ペナルティとして重加算税などの追徴課税を課されるリスクがあります。
こうした税務上のトラブルを防ぐためにも、日頃から帳簿を正しく記録し、現金の管理状況を明確にしておくことが大切です。
現金管理の安全性を高めるポイント
現金管理のリスクを軽減し、安全かつ効率的に運用するためには、いくつかのポイントがあります。ここでは、現金管理の安全性向上につながる3つの対策を紹介します。
管理方法をマニュアル化する
店舗のレジ現金や小口現金の金額設定、補充のタイミング、売上金の入金手順など、現金の取り扱いに関するルールを明文化したマニュアルを整備しましょう。
マニュアルを整備し、全員が同じ手順で作業するルールを徹底することで、現金の過不足が発生した際にも、作業工程を遡って原因を特定しやすくなります。また、担当者が変わっても一定の管理水準を維持できるため、業務の属人化防止にも役立ちます。
固定できる金庫に保管する
現金を手提げ金庫で保管している場合、金庫ごと持ち去られるリスクがあります。床や壁に固定できる据え置き型の金庫を利用することで、盗難リスクの低減につながります。
店舗に現金を置かない運用にする
マニュアルの整備や固定金庫の設置は重要ですが、それだけでは人的ミスや保管に伴うリスクを完全になくすことはできません。より安全性を高めるためには、現金を店舗に滞留させない仕組みづくりが重要です。
例えば、セブン銀行の「売上金入金サービス」を活用すれば、店舗や外出先の近くにあるセブン銀行ATMから、原則24時間365日いつでも売上金を入金できます。こまめな入金がしやすくなるため、店舗に売上金を保管し続ける必要がなくなり、盗難や紛失のリスク軽減につながります。
また、店舗ごとに入金専用カードを発行できるため、入金業務を安全に運用しやすい点も特長です。現金を持ち運ぶ担当者の負担や心理的な不安の軽減にも役立ちます。
さらに、入金情報はリアルタイムで確認できるため、現金管理の状況を把握しやすくなります。複数店舗を運営している企業では、現金管理業務の効率化を図る方法のひとつとして検討できるでしょう。
【事例】店舗の現金管理を効率化:江戸一さま
「すたみな太郎」などの飲食店を全国展開する株式会社江戸一さまでは、セブン銀行の売上金入金サービスを導入し、店舗の現金管理と入金業務の効率化を実現しています。
導入後は、ATMへの移動時間や入金にかかる作業時間が減少し、店舗スタッフの入金作業負担を30%以上削減。さらに、本部では店舗ごとの集計作業の手間が軽減され、経理処理の効率化にもつながりました。
また、店舗周辺のセブン銀行ATMを利用して入金できるため、現金を持ち運ぶ際の負担やリスクの軽減にも役立っています。
現金管理を見直して安全性と業務効率を高めよう
現金管理とは、店舗の売上金や小口現金など、企業が保有する現金の出入りや保管状況を適切に把握する業務です。盗難・紛失などさまざまなリスクを防ぐためには、管理ルールの整備や適切な保管体制の構築が欠かせません。
しかし、入金確認などを手作業で行う場合、人的ミスや業務負担が発生しやすくなります。安全性と効率性を両立するためには、現金管理の運用そのものを見直すことも重要です。
セブン銀行の「売上金入金サービス」なら、入金専用カードを使って、夜間も休日も、原則いつでも売上金を入金できます。また、入金にかかる手数料の削減も期待できるので、入金回数を増やして、店舗や拠点に現金をなるべく保管しないという運用も可能です。
現金管理の負担軽減や運用改善を検討している方は、ぜひ「売上金入金サービス」をご確認ください。
よくある質問
現金を安全に管理する方法は?
現金を安全に管理するためには、管理方法のマニュアル化、固定できる金庫への保管のほか、売上金をこまめに入金して、店舗や拠点内の現金を最小限に抑える運用が効果的です。
飲食店の現金管理のポイントは?
飲食店の現金管理では、レジ現金・小口現金・売上現金の3種類を区別して管理することが基本です。それぞれの用途を明確にし、帳簿と実態が一致しているかを日々確認する習慣をつけましょう。
また、盗難や紛失のリスクに備えて、売上金はこまめに入金し、店舗内に多額の現金が残らないようにすることもポイントです。
小口現金の管理方法は?
小口現金の管理方法として多くの企業で採用されているのは、「定額資金前渡制度(インプレスト方式)」です。
例えば10万円を定額とした場合、支出した分だけ補充して常に10万円を維持するため、現金残高と帳簿を照合しやすく、過不足の発見にも役立ちます。
現金の動きがあった際は「小口現金出納帳」に都度記録し、実際の残高と帳簿が一致しているかを定期的に照合しましょう。
