店舗の現金管理の方法は?よくある4つのトラブルと対策を解説
「レジの現金が合わない」「店舗での現金保管に不安がある」など、現金管理に悩みを抱える店舗責任者や経理担当者は少なくありません。キャッシュレス決済比率が上昇している現在も、現金での支払いを希望するお客さまは一定数存在し、店舗の現金管理は運営上避けて通れない業務といえます。
この記事では、店舗で発生する3種類の現金とその管理方法や、よくある4つのトラブルの原因と対策のほか、複数店舗の現金管理を効率化する方法について解説します。
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この記事でわかること
- ・レジ現金・小口現金・売上現金という店舗で扱う3つの現金と管理の基本
- ・・レジ操作ミスや従業員不正など、現金管理で起こりやすい4つのトラブルとその原因
- ・「釣銭定額方式」の採用など、現金管理トラブルを防ぐための3つの対策
- ・売上金の保管や搬送リスクを減らす効率的な入金方法
目次
【事例】店舗の現金保管リスクを軽減:トヨタカローラ新茨城さま
店舗の現金管理とは?
店舗の現金管理とは、レジ現金・小口現金・売上現金などの現金を、過不足なく記録・保管・入出金する一連の業務のことです。
現金管理が不十分な状態が続くと、売上の計上漏れや、従業員による着服といった不正を見抜けなくなるなど、リスクが高まります。店舗運営において、現金管理は重要な業務の1つです。
店舗における3つの現金
店舗で扱う現金は、主にレジ現金・小口現金・売上現金の3種類に分けられます。この3つを一緒に管理すると、過不足が発生した際にどこで問題が起きたのか特定できなくなるため、それぞれを分けて管理することが現金管理の基本です。
店舗における3つの現金
| 現金の種類 | 概要 |
|---|---|
| レジ現金(釣銭用現金) | 会計時の釣銭に充てるためレジ内に用意しておく現金のこと。営業中に釣銭切れが起きないよう、あらかじめ十分な枚数の硬貨・紙幣を用意しておく必要がある |
| 小口現金(経費精算用現金) | 消耗品の購入など、店舗の少額の経費を精算するために手元に用意しておく現金のこと。レジ現金とは別の財布や金庫で管理する |
| 売上現金(その日の売上金) | キャッシュレス決済分を除いた、その日にレジで受け取った現金の売上高のこと。紛失・盗難のリスクを避けるため、すみやかに金融機関に入金する必要がある |
店舗の現金管理で起こりやすい4つのトラブル
店舗の現金管理におけるトラブルは、営業時のどの場面で起きるかによって発生要因が異なります。ここでは、レジ操作・シフト交代・従業員の不正・売上金の搬送や保管という4つの場面に分けて、トラブルの原因を整理します。
レジ操作時の入力ミス・釣銭の渡し間違い
金額の桁間違いや同じ商品の二重登録、預かった紙幣の金種の取り違えなど、会計時の入力・受け渡しミスは、レジの現金過不足の主な原因になります。
特に混雑時や新人スタッフが対応する場面では、確認作業を省略しがちになるため、こうしたミスが発生しやすくなります。
シフト交代・両替時の記録不備
店舗スタッフの早番から遅番への引き継ぎ時などに、レジ内の現金残高を正確に共有できていないと、後任者が誤った前提で作業を続けてしまい、後からズレの原因を特定できなくなるといったトラブルが発生しがちです。また、営業中の両替では、枚数の数え間違いや記録忘れによって過不足が生じることがあります。
店舗スタッフの引き継ぎ時には、現金残高を口頭だけでなく記録に残し、双方で確認する運用が重要です。
従業員による着服・不正
レジ内の現金を直接抜き取る着服のほか、実際に販売した商品をレジに登録しない、または登録後に取消処理をして代金を抜き取る「空打ち」など、現金を日常的に扱う環境では内部不正のリスクが常につきまといます。
空打ちは売上と現金残高が表面上一致するため、発覚しにくい点に注意が必要です。定期的な棚卸や複数人での確認体制を整えることが、不正の抑止につながります。
搬送中の紛失・盗難や保管時の窃盗
入金のために売上金を金融機関へ運ぶ際は、紛失や強盗のリスクが伴います。また、深夜から翌朝にかけての無人時間帯は特に、金庫ごと持ち去られるなど外部からの侵入・窃盗のおそれもあります。店舗に現金を残す時間や量そのものを最小限にすることが、根本的なリスク低減につながるでしょう。
店舗の現金管理トラブルを防ぐ3つの対策
店舗の現金管理トラブルの多くは、運用の仕組みを整えることで防ぎやすくなります。ここでは、3つの対策を紹介します。
「釣銭定額方式」で日々の差異を早期発見する
レジ現金の管理においては、毎日一定額の釣銭をレジに残しておく「釣銭定額方式」の採用が効果的です。営業終了後は、レジ内の現金から翌日用の釣銭を除いた分を売上金として入金します。この方式であれば、開店時と閉店時のレジ内金額が常に同じになるため、差額が生じた場合にすぐトラブルに気づけます。
また、高額紙幣を預かる際は声出しや二重チェックなどを徹底することで、釣銭の渡し間違い防止につながるでしょう。
マニュアル整備とダブルチェックを徹底する
開店・閉店時の精算手順や釣銭の補充ルール、違算が出たときの報告ルートなどを手順書にまとめ、担当者が誰であっても同じ手順で現金管理ができるようにします。レジ締めやシフト交代時には2名以上で現金を確認する体制にすると、数え間違いだけでなく従業員による不正の抑止にもつながります。
マニュアルは一度作成して終わりにせず、繁忙期や新人スタッフの入社時期など、運用状況に合わせて定期的に見直すことが大切です。
売上金の保管・入金方法を見直す
店舗に保管する現金の時間や金額そのものを減らすことが、盗難・紛失リスクを下げるうえで最も効果的な対策です。
金庫は持ち去られにくい床固定式のものを使い、売上金はできるだけ早く金融機関の口座へ入金する運用に切り替えることが望ましいといえます。
夜間金庫や警備輸送サービスの利用も選択肢の一つですが、稼働時間や輸送スケジュールに制約があるため、店舗の営業実態に合わせて利用可否を確認する必要があります。
複数店舗の売上金入金を効率化する「売上金入金サービス」
セブン銀行の「売上金入金サービス」を活用すれば、店舗や外出先の近くにあるセブン銀行ATMから、原則24時間365日いつでも売上金を入金できます。こまめな入金がしやすくなるため、店舗に売上金を保管し続ける必要がなくなり、盗難や紛失のリスク軽減につながります。
また、店舗ごとに入金専用カードを発行できるため、入金作業を安全に運用しやすい点も特長です。入金を確認する経理部門においては、入金情報をリアルタイムで確認できるため、現金管理の状況を把握しやすくなります。複数店舗を運営している企業では、管理業務の効率化を図る方法のひとつとして検討できるでしょう。
【事例】店舗の現金保管リスクを軽減:トヨタカローラ新茨城さま
茨城県内で店舗を展開する自動車ディーラー、トヨタカローラ新茨城株式会社では、セブン銀行の売上金入金サービスを導入し、現金の搬送・保管におけるリスク軽減と入金業務の効率化を実現しています。
導入前は、夜間金庫の投函口が路地にあり周囲が暗いことから、入金担当者が盗難リスクへの不安を抱えながら現金を運んでいたほか、投函できる金額に上限があるため1日の売上金をすべて入金できないケースもありました。
導入後は、通勤時や業務の合間にセブン銀行ATMへ立ち寄って入金できるようになり、1日に何度でも入金できるため店舗での現金保管量を最小限に抑えられるようになりました。また、夜間でも明るく人の目があるコンビニ店内で入金できることに加え、入金する時間帯や利用店舗を日々変えられるため、盗難リスクの軽減にもつながっています。
くわしい導入事例はこちら
トヨタカローラ新茨城さま導入事例インタビューよくある質問
店舗で扱う現金は、なぜ種類ごとに分けて管理する必要がある?
店舗の現金(レジ現金・小口現金・売上現金)を一緒に管理してしまうと、金額に過不足が生じた際に「お釣りの渡し間違い」なのか「経費の計算ミス」なのか、原因の特定が困難になるためです。
用途ごとに財布や金庫を明確に分け、それぞれ独立して記録・管理することが現金管理の基本となります。
レジの現金が合わないトラブルを防ぐには?
レジ内に毎日一定額の釣銭のみを残す「釣銭定額方式」の導入が有効です。開店時と閉店時のレジ内金額が常に同じになるため、差異の早期発見につながります。また、高額紙幣を受け取る際の声出し確認や、シフト交代・レジ締め時の「2名以上でのダブルチェック」をマニュアル化し、徹底することも人為的なミスの防止に役立ちます。
売上金の店舗保管や金融機関への持ち込みリスクを減らす方法は?
店舗の現金の盗難や紛失のリスクを根本から下げるには、店舗に現金を保管する「量」と「時間」を減らすことが最も効果的です。原則24時間365日いつでも入金可能な「売上金入金サービス」などを導入し、こまめに売上金を預け入れられる運用に切り替えることをおすすめします。
