
トヨタカローラ新茨城さま
入金作業の効率化&リスク軽減!高額の入金でも安全性を確保
入金専用カードを使って、セブン銀行ATMから原則24時間365日、売上金を入金できるセブン銀行の「売上金入金サービス」。お近くのセブン‐イレブンやショッピングモール内のATMから手軽に入金でき、現金管理のリスクや入金作業の負担を軽減できるサービスです。
トヨタ系列の正規ディーラーとして茨城県内に18店舗を展開するトヨタカローラ新茨城株式会社さまでは、店舗の売上金の入金に、セブン銀行の売上金入金サービスをご利用いただいています。それまでは銀行の夜間金庫を利用していた入金作業が、売上金入金サービスに変わったことで、店舗や本社にはどのような効果があったのでしょうか。
トヨタカローラ新茨城株式会社の管理本部 経理グループ・石川さんに、セブン銀行のバンキング統括部・野口と共にお話を伺いました。
高額の現金取引が発生するため、入金の負担や保管のリスクが課題に
――まずは、トヨタカローラ新茨城さまの事業内容について教えてください。

トヨタカローラ新茨城株式会社 管理本部 経理グループ 石川さん
石川:トヨタ系列の正規ディーラーとして、トヨタ車の新車販売やリース販売を中心に、中古車の販売・買い取りから、自動車整備や板金塗装などのメンテナンスサービスまで、幅広く対応しています。加えて、自動車保険や損害保険、生命保険など各種保険の取り扱いや、auやUQ mobileなどの通信サービスの販売も手掛けています。
クルマに関するサービスはもちろん、日常生活に関わるさまざまなニーズにも応えることで、地域に根ざした総合的なカーディーラーとして、お客さまに寄り添ったサービスを提供しています。
――クルマの販売となると高額の決済になりますが、現金でのお支払いを選択される方は多いのでしょうか?
石川:キャッシュレス化を進めたいと思っていますが、現金での取引はまだ根強く残っています。実際、新車を購入されるお客さまの中には、数百万円を現金でお持ちになる方もいらっしゃいます。自動車のメンテナンス費用なども含めると、1日の売上としてかなりの現金を一時的に保管しなければならず、店舗の現金管理上のリスクは常に感じています。
――売上金入金サービスの導入前には、どのように売上金を管理されていたのでしょうか。
石川:売上金の入金には、夜間金庫を利用していました。夜間金庫は、銀行の営業時間外でも、銀行に設置された投函口に売上金を入れることで、銀行口座に預入れできるサービスです。
これまでは、現金を入れる銀行指定の袋を店舗ごとに借りていて、店舗の営業終了後に売上金を入れて夜間金庫に投函していました。投函した後は、銀行の営業時間内にその袋を受取りに行く必要があり、それが担当者の負担になっていました。また、店舗ごとに最大5つほど袋を用意していたのですが、1回の入金に2つ使ってしまうと、翌日が土曜日で銀行に受取りに行けない場合、週末の売上金を入れる袋が足りなくなってしまうこともあります。
さらに、夜間金庫に投函できる袋の厚さには制限があるため、袋に入れられる現金の量にも上限があります。新車の購入などで高額の入金が必要になると、現金が袋に入りきらず、1日の売上金をすべて入金できないという事態も発生していました。
売上金の入金を翌日や週明けに持ち越すことは、盗難などの管理上のリスクだけでなく、店舗の従業員にとって心理的な負担にもなります。お客さま次第で高額の現金取引が発生するという状況に合わせた、別の入金手段に変更する必要があると考えていました。
店舗から最寄りのコンビニで入金できる利便性が導入の決め手
――売上金入金サービスに注目したきっかけを教えてください。
石川:夜間金庫を使った入金には課題を感じていた上に、利用していた夜間金庫のサービスが廃止され、さらに別の銀行の夜間金庫は大幅な値上げとなるタイミングがありました。そこで、本格的に別の入金手段を探し始めたのです。その中で、セブン銀行の売上金入金サービスを見つけ、こちらから問い合わせをしました。
店舗の周辺にはセブン‐イレブンが多く、通勤途中に立ち寄れる身近な存在だったこともあり、コンビニ内のセブン銀行ATMで売上金を入金できるのであれば、利便性が高いのではないかと期待しました。
――別のサービスと比較されましたか?
石川:警備会社の集配金サービスについても検討していました。売上金入金サービスについて詳しい説明を聞いて、原則24時間365日いつでも入金できる点や、コスト面での大きなメリットを感じて、あまり迷わずに導入を決めました。簡単な手順書を作成して全18店舗に説明しましたが、入金専用カードを使った入金方法に難しいところはなく、各店舗での導入はとてもスムーズに進みました。
サービス利用当初は、一度に入金できる枚数が200枚程度だったかと思うのですが、今は300枚まで入金できるようになったので、入金したい金額が大きいときには助かっています。

株式会社セブン銀行 バンキング統括部 野口
野口:2025年に全国のセブン銀行ATMについて新しい機種への入れ替えが完了しまして、全国すべてのセブン銀行ATMで、入金可能枚数の上限が300枚になりました。トヨタカローラ新茨城さまのように、高額の現金取引が発生する企業のみなさまからご好評いただいています。
現金保管のリスク軽減&入金作業のセキュリティ強化に成功
――売上金入金サービスの導入後の成果については、期待どおりでしたか?
石川:通勤の帰り道や業務の合間に、セブン銀行ATMに立ち寄って入金できるようになったことで、入金作業の効率が大きく向上しました。店舗の入金担当者の都合のいいタイミングで、1日に何度でも入金できるため、店舗での現金保管リスクを最小限に抑えられていると感じています。
特に期待以上の成果を感じているのは、入金担当者が安心して作業できるようになったことです。以前使っていた夜間金庫の投函口は路地にあることが多いため、周囲はやや暗く、入金担当者は盗難リスクなどの不安を抱えながら現金を持っていっていました。売上金入金サービスの場合は、夜間でも明るくて常に人がいるコンビニ内で入金できるので、安心感があります。
――店舗の従業員の方からの反応はいかがでしょうか。
石川:店舗の入金担当者に聞いたところ、入金する時間帯や、入金に利用するコンビニを日々変えているそうです。「同じ人が、同じ時間に、同じ場所に現金を持ってくる」というルーティンを避けられるため、盗難リスクに対応でき、安全性が高まっていると聞いています。入金する現金が高額で、作業時に神経を使うことの多い弊社のような事業では、入金できる拠点が近くに複数あることも大きな魅力ですね。
入金担当者からは、高額の現金取引があった日には特に、「夜間金庫に投函するまでのプレッシャーから解放された」と喜びの声が寄せられています。
――売上金入金サービスを利用してみて、気づかれたことはありますか?
石川:セブン銀行ATMでは硬貨を入金できないので、その影響がどのくらいあるのかは、導入前から気になっていました。導入直後は硬貨が入金できないことに戸惑うこともあったのですが、硬貨を釣り銭として調整したり、社内のちょっとした買い物に利用したりして、うまく調整できています。
これまで、お札で用意していた小口現金(少額の経費処理に使うために社内に置いておく現金)を、硬貨で保管することに変えるなどして、硬貨の余剰がでないように工夫しています。
18店舗の入金管理を一元化することで経理業務を効率化
――経理担当者さまの負担は軽減されましたか?
石川:そうですね。これまでは、1店舗につき1つの銀行口座を開設していたため、売上金を確認する際には18店舗すべての口座をそれぞれチェックする必要がありました。しかし、売上金入金サービスでは、店舗ごとに口座を開設する必要がなく、セブン銀行の親口座に各店舗からの入金が集まる仕組みになっています。そのため、売上金を一括で管理でき、入金確認の作業時間を大幅に削減できています。
また、売上金入金サービスは入金専用カードを使うため、紛失時のリスクも少なく、管理面でのメリットを感じています。夜間金庫の代替サービスを検討していた際には、銀行口座の通帳やキャッシュカードを各店舗に配布し、銀行ATMでの振込に切り替える案もありましたが、紛失時のリスクが大きいため、この方法は断念しました。
実際に、売上金入金サービスを利用するようになってから、一度入金専用カードを紛失してしまったことがあるのですが、このカードでは出金はできないので、大きなトラブルにはなりませんでした。再発行を依頼してから約1週間で手元に届き、迅速に対応してもらえたことも助かりました。
――ありがとうございます。セブン銀行としては今後どのようなサポートを予定していますか?
野口:売上金入金サービスを通して、トヨタカローラ新茨城さまの事業を引き続きサポートしていくだけでなく、業務上の課題解決についてもご支援していきたいと考えています。
売上金入金サービスにとどまらず、セブン銀行の口座をより幅広く、より便利にご活用いただけるよう、今後も積極的にサポートしてまいります。