2024/06/28

産学連携:セブン銀行初の試み。「あったらいいな」を超える次世代ATM創造の第一歩

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皆さん、こんにちは!セブン銀行 STORY of PURPOSE編集部です。
セブン銀行では現在、国立大学法人北海道大学(以下、北海道大学)および釧路工業高等専門学校(以下、釧路高専)と産学連携の共同研究を進めています。

通常、産学連携は事前にテーマをある程度絞ってから開始するそうですが、セブン銀行ではあえて最初は連携テーマを決めず、数多くの講義を受けてから研究テーマを定めるという方法を採用しています。先生方からは「ずいぶん面白い進め方をしますね」と言われたことも。
今回はユニークな産学連携を現場で取り組んでいるATMソリューション部の水村さんと花木さんにインタビューをしました!

ATMソリューション部の水村さんと花木さん

セブン銀行ATMソリューション部の水村さん(写真左)と花木さん(写真右)

目次

    新たなアプローチでフィロソフィーからATMを問い直す

    ―最初にセブン銀行が取り組み始めた「産学連携」の概要を教えてください。

    水村:北海道大学、釧路高専などの教育機関とタッグを組み、次世代ATMの創造を視野に入れて、文系理系問わず幅広い領域で連携する探索活動です。この産学連携はセブン銀行創業以来、初の取り組みとなっています。

    具体的には、金融の領域にとどまらず、エネルギーやAI、音楽心理学、生体データなど、幅広い分野の講義を多く受講することでインスピレーション(ひらめき)を得て、可能性を見だしたテーマの議論を深めて、次世代ATMの創造につなげていこうとしているのです。

    ―セブン銀行初の取り組みなんですね!なぜ産学連携に取り組もうと思ったのでしょうか。

    花木:セブン銀行は、“お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。”というパーパスに基づいて、ATMを開発してきました。とはいうものの、変化の目まぐるしい現代では、第4世代までのアプローチだけでは「あったらいいな」を超える価値を提供する次世代ATMの開発ができないのではないかと考えるようになりました。

    そこで、産学連携を通じた新たなアプローチによって、パーパスの実現を通じて社会やお客さまにとってより良いサービスを提供する次世代ATM創造のヒントを模索しようと思ったのです。

    ―「産学連携を通じた新たなアプローチ」をくわしく教えてください。

    水村:「その時代の幸福、喜びとは何か」「最も大切にされる価値とは」「リアルチャネルの存在意義は」など、コンセプトを超えたフィロソフィーに基づいて、次世代ATMの在り方を問うアプローチですね。

    産学連携ではあえて最初はテーマを絞らずに、参加メンバーは金融、流通、端末などとはまったく関係なさそうな領域の講義もたくさん受講し、新たなインスピレーションを得ています。入社3年目前後の若手メンバーも参加しているので、彼らの柔軟な発想力にも期待しています。

    ちなみにこのアプローチについて、先生方からは「セブン銀行さん、珍しい進め方で面白いですね」と言われました(笑)。「本当にATMに関連しそうな講義にしなくて大丈夫なんですか?」と先生方から確認されることも多かったのですが、そうしてしまうと従来の枠を超えた発想が出てきづらくなると考えました。発想する際に決められた枠を持たないやり方はセブン銀行らしい取り組みだと思っています。

    「お困りですか?」と寄り添うATMが生まれる可能性も

    ―2024年6月現在、産学連携の取り組みの進捗はいかがでしょうか。

    花木:お話を進めている教育機関の中でも、北海道大学と釧路高専の先生方の講義聴講を踏まえ、両校の研究分野と当社の課題認識が最もマッチした分野である「UI/UX視点」を共同研究テーマの第1弾として、研究を進めている最中です。具体的には次の4つのテーマをそれぞれ担当の先生方と研究して、次世代ATMの開発に活かそうとしています。

    ちなみに、共同研究テーマは第2弾と第3弾と続く予定です!

    ―面白そうなテーマですね!例えば、「AIと画像認識による予兆行動解析」はどのような内容ですか?

    水村:研究代表者は、人工知能やメタヒューリスティクスなどの分野を専門にされている、北海道大学 大学院 情報科学研究院の山本雅人教授です。山本教授は動物園の動物の行動をAIで分析することで、「どの感情が芽生えたときに動物はどのような動きをするのか」「またその予兆は何なのか」といったことを捉える研究をされています。

    例えば、ATMを操作するお客さまの行動を分析することで、現金のお取り忘れの予兆や操作に困っている予兆などを一早く察知し、ATM側からお客さまへ能動的に「お困りですか?」と問いかけのアプローチができるようになるかもしれません。

    ―ユーザーを気にかけてくれるATMが生まれる可能性があるわけですね!

    花木:そうですね。何か困ったことがあれば、有人窓口に駆け込むのと同じ感覚でセブン銀行のATMに駆け込めばいろいろなサポートを受け、悩みを解決できるといった、「あったらいいな」を超えた未来を実現していきたいですね。 また、この技術はATMで何か犯罪を行おうとしている様子の検知、騙されて操作しそうになっている人の検知など、安心安全の追求にも貢献できる期待を持っています。

    目指すは「社会で最もやさしいデジタルチャネル」

    ―産学連携を通じて、どのような次世代ATMを創造したいと考えますか?

    水村:今回の取り組みは「UI/UX視点」ということで、“誰ひとり取り残されない社会の実現”に向けて、セブン銀行のATMを「社会で最もやさしいデジタルチャネル」に発展させたいと考えています。現在は行政手続きのデジタル化が進んでいますが、中には「(デジタル化に)ついていけないよ…」という方もいるはずです。そのような方でも、近所のセブン銀行ATMに行けば、全ての手続きが簡単にできるようなチャネルにできたら良いな、と考えています。

    ―産学連携によってATMの可能性が広がりそうですね!

    花木:産学連携は、まさに次世代ATM創造を視野に入れており、セブン銀行のパーパスである“お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。”ための大事な下地づくりです。引き続き、先生方からのご協力を賜りながら、多様なテーマについて共同研究を進め、皆さんにより安心して使っていただけるATMを発表できるように頑張ります。

    また、まだお話しできませんが、産学連携以外の探索活動も進めていて、お客さまにまったく新しい便利をお届けできるような次世代の姿を徐々に具体化していきたいと考えています。


    創業以来初の試みであるセブン銀行の産学連携。これまでセブン銀行では、“お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。”というパーパスをもとに事業を展開してきました。

    今回の産学連携は次世代ATMを「社会で最もやさしいデジタルチャネル」に発展させ、パーパスを具現化するための大事な取り組みです。セブン銀行が産学連携を通してどのような未来を描き、それを次世代ATMにどう落とし込んでいくのか、私たちもワクワクしています。

    引き続き、セブン銀行では各分野の専門家と議論を重ね、あらゆるATMの可能性を探っていく予定です。ぜひ今後の産学連携の動きに注目してくださいね!

    その想いを超え、日常のみらいへ。
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