2024/04/25
「つつむと」:お祝いの気持ちを、やさしく、スマートに。新しいご祝儀送金サービス
皆さん、こんにちは!セブン銀行 STORY of PURPOSE編集部です。
結婚式のときに、新郎新婦にお渡しするご祝儀。
「おめでとう」の気持ちを伝えられる、日本の素敵な文化です。
古くから受け継がれてきた良さを守りながらも、今の時代に合わせてアップデートした、新しいかたちのご祝儀が、セブン銀行で生まれました。
その名も「つつむと」。ATMからスマート・簡単・便利にご祝儀を送ることができるサービスです。ブライダル業界大手のテイクアンドギヴ・ニーズさんとのコラボレーションで開発しました。
今回は、「つつむと」の開発担当である、セブン・ラボ部の金子さんにインタビューしました!
「つつむと」の事業化を担当した、セブン・ラボ部の金子さん
目次
「当たり前」だから諦めていた、お客さまの潜在的ニーズに応える
―ATMでご祝儀を渡すサービスというのは画期的な取組みだと思います。「つつむと」のサービスをリリースする上で、どんな「あったらいいな」を超えたいとお考えだったんでしょうか?
金子:ご結婚のご祝儀は「お祝い」の気持ちですよね。でもそのために、新札を用意しないといけない、ご祝儀袋や筆ペンを用意しなければいけないなど、いろいろな面倒ごとが「おめでとう」の気持ちに少し影を差してしまうのでは、と思ったんです。新郎新婦側も、結婚式の当日にいただいたご祝儀を多額の現金として持ち歩いて管理したり、後日ご祝儀の集計をする必要があったり、とせっかくの晴れ舞台にお金まわりの面倒な手続きが発生してしまいます。そういう慣習で続いてきた面倒さやコストがなくなればいいな、と。今まで当たり前すぎて顕在化されていなかった「あったらいいな」を今回、私たちが超えたいと思っています。
―「つつむと」が生まれた経緯について、くわしく教えてください。
金子:当社で行っている、社外の企業から事業のアイデアを募る「新規事業創生プログラム2023(アクセラレーター)」の中で、テイクアンドギヴ・ニーズさんにお会いして、ご提案いただいたのが始まりです。
テイクアンドギヴ・ニーズさんでは、「つつむと」の事業案のようなものはずっとお持ちだったらしく、2023年のアクセラレータープログラムでお話をおうかがいして、非常に面白いな、と。元々お持ちだったコンセプトに対して共感し、プログラムの採択企業2社のうちの1社に採択させていただき、一緒に事業のブラッシュアップをしていきながら、正式に事業化する運びになりました。
―他社と共同で進める事業ということで、難しい場面もあったのではと思います。
金子:ブライダル業界と銀行業界の文化の違いが、ある意味、障壁でしたね。ブライダル業界は、「お客さまに失礼がないように」「お客さまに喜んでいただく」という「ホスピタリティ」を最も大切にする文化。一方、銀行は金融事業ですので、リスクやセキュリティなどを重要視します。完全に“異文化”同士の交流でしたので、打ち合わせなどでおうかがいする情報も毎回新しい観点ばかりですし、銀行だけの常識で考えているとうまく事業を作っていけないな、と思いました。
―テイクアウトギヴ・ニーズさんの事業案のどんなところに共感したのでしょうか?
金子:事業案のもととなる志が、当社のベクトルと合っていると思いました。私たちは、≪“お客さまの「あったらいいな」を越えて、日常の未来を生みだし続ける。”≫というパーパスを掲げています。お客さまが普段感じていらっしゃる、もしくは当たり前すぎて感じてもいなかった潜在的な「不」を解消しよう、という意味をもっています。今まで慣習によって変えられずにいた部分を変えていこうという想いが、一番の共感のポイントでした。
「つつむと」3つの特徴
① あれこれ準備不要 for ゲスト
事前にご祝儀袋のご用意が不要。表書きの手間もありません。また、新札を用意する必要もないので、銀行窓口の時間も気にしなくて大丈夫。全国のセブン銀行ATMにていつでもご祝儀を送れます。
② お金の管理のご心配なし for ご親族
ゲストや親族が多額の現金を1日中持っておく必要がなくなり、安心して式に参列できます。銀行に振込むまでの自宅保管も必要ありません。
③ 式後の集計も簡単 for 新郎新婦
いただいたご祝儀はポータルサイトからオンラインで確認できるので、表書を照らし合わせる必要がなく、集計も簡単です。
お祝いの気持ちを、もっと手軽に伝えられるように
―「つつむと」は、どんな人たちに、どんな場面で使ってほしいサービスですか?
金子:今まで、新札とかを用意したりするのが不便だなと思っていた方。あとは、式後の集計とかが大変そうだと思っていた新郎新婦の方に、こういうサービスがあるんだっていうことを知ってほしいです。お客さまの意識が変わるといいな、不便だった当たり前を崩していけたらいいなと思っています。
そういう意味では普段忙しい人、例えば平日昼間に働いていて、なかなか事前の準備ができないという人の役に立てればいいなと思っています。
―ご祝儀を送る方(結婚式のゲストなど)の中には、ご祝儀をATMで送金することに、「失礼にあたらないかな?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
金子:その部分のフォローは、テイクアンドギヴ・ニーズさんも、私たちも気をつけていたところです。不安感をなくす仕組みとしては、「募金」のサービスがあります。
ゲストがご祝儀を入金した回数に応じて慈善団体に寄付できるというものです。サステナビリティに貢献できるようにすることで、ゲスト側が手渡しをしないことで失礼にあたるのではないかと感じる「罪悪感」を少しでも軽減できるように設計しています。
伝統やしきたりを打ち壊す、新しいチャレンジ
―今後のサービスの展望を教えてください。
金子:現在は、テイクアンドギヴ・ニーズさんで結婚式をするお客さまにしか届けられていませんが、将来的には「つつむと」というサービスを全国の会場に展開して、多くの新郎新婦の皆さまにお使いいただきたいです。現金をご祝儀袋に包んで受付に渡すという慣習が新しくアップデートされていって、結婚式自体のあり方もより良いものに変えていけたらいいなと思います。
あとは、ご祝儀以外にも、たとえば仕送りだとか、お見舞いだとか、ギフトだとか、いろいろなお祝いの気持ちだとか応援の気持ちを伝えたいっていうときに、セブン銀行ATMをご利用いただけるサービスにしていきたいなと思っています。
―最後に、読者の方にひとことお願いします!
金子:「つつむと」は、セブン銀行のさまざまな新しいチャレンジのひとつです。セブン銀行では今後も、お客さまの「あったらいいな」を超えて、潜在的なお困りごとを解決していけるようなサービスの開発に取り組んでいきたいと考えています。
そうしたセブン銀行の新しい取り組みにご期待いただきたいですし、また、一緒に事業を立ち上げたり、すでにあるセブン銀行のサービスを良くしていったりする仲間も募集しているので、これからもセブン銀行に注目していただけたら嬉しいです。
―ありがとうございました。
「つつむと」の事業化を担当した、テイクアンドギヴ・ニーズさんとセブン銀行セブン・ラボ部メンバー
その想いを超え、日常のみらいへ。
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