パーパスを社内へ浸透させるために。本気でパーパスに向き合うセブン銀行の取組みとは

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皆さん、こんにちは!セブン銀行 STORY of PURPOSE編集部です。

『お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。』というパーパス(存在意義)を軸に、世の中の常識に挑み続けているセブン銀行。パーパスを社内に浸透させる取組みの一環として、毎年「パーパスアワード」を開催しています。

そこで、今回は「パーパスアワード」の具体的な内容や、パーパスを浸透させるために行っていることを、インナーブランディングを担当しているブランドコミュニケーション部の石松に聞きました。

目次

    お客さまに寄り添い、独自の価値を創造するセブン銀行

    ―セブン銀行には『お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。』というパーパス(存在意義)がありますが、そこに込められた想いについて教えてください。

    石松:もともと「コンビニにATMがあったらいいのに」というお客さまの想いに応えるかたちで、2001年に誕生したセブン銀行ですが、以来、常に新しい挑戦を重ねながら新サービスを生みだし続けてきました。

    その原動力は、お客さまの「あったらいいな」に応えたいという気持ち。当社のパーパスには、一人ひとりの暮らしに寄り添い、金融サービスの枠を超えて独自の価値を創造していく、という想いが込められているんです。

    ブランドコミュニケーション部 石松 真実

    ―パーパスを実現するために、大切なことは何だと思いますか?

    石松:社員一人ひとりがパーパスと自分の仕事を紐づけて、お客さまの「あったらいいな」に応えられているのかを考えて行動することが、パーパス実現の第一歩に繋がると考えています。

    だからこそ、私たちブランドコミュニケーション部は、どうすれば社内へパーパスを浸透させられるかを考えて日々活動しているんです。

    パーパス浸透を支える社内イベント「パーパスアワード」

    ―パーパスを浸透させるための手段の一つとして実施されているのが、「パーパスアワード」ですね。

    石松:そうです。2022年にスタートし、今回で3回目を迎えました。パーパスを日々の業務に反映させた取組みを表彰し、それを全社員に共有することで、互いに刺激を与え、学びにつなげていくことを狙いとしている社内イベントです。

    パーパスアワード最終審査の様子。当日は審査員と候補者など、100名強が会場に集まった

    ―「パーパスアワード」の仕組みについて教えてください。

    石松:各部署で取組み候補を2つに絞ってエントリーし、役員が一次審査を行います。次に、全社員による投票で二次審査を実施。その後、社外取締役8名による最終審査を経て、大賞が選ばれます。

    特徴は、収益貢献部門・経営基盤部門・企業変革部門・社会貢献部門と4つの部門を設けていることです。今回、企業変革部門では総務部の取組みが二次審査を通過したのですが、開発や営業部門だけでなく、管理部門も応募しやすいよう工夫をしています。

    取組みについてプレゼンテーションが終わった後は審査員からの鋭い質問が飛ぶ

    ―全社員による投票が行われるのも面白いですね。

    石松:あまり見ない形かもしれませんね。投票する社員たちも、他部署の取組みについて知ることで、そこから良いエッセンスを自分たちの業務に取り入れてもらいたいという想いがあります。

    また、パーパスアワードを通して、自分たちの行動がパーパスに沿っているかを全社員で振り返ることができる良い機会でもあると思います。

    ―今年度からセブン銀行が掲げる「重点課題」へのコミットメントも評価軸に追加されたようですが、その背景にはどのような理由があるのでしょうか?

    石松:当社では、我々が特に力を入れて解決しようとしている社会的な課題を「5つの重点課題」として掲げています。

    セブン銀行は5つの重点課題に取組むことで、持続可能な社会の実現を目指している

    それをパーパスとリンクさせることで、自分の業務が「誰の、どのような『あったらいいな』」の実現に貢献しているのかがより明確になると思い、今年度のアワードから重点課題への関連性も重要視するようになりました。

    ―今回、大賞に選ばれた取組みはどういったものだったのでしょうか。

    石松:32件の応募の中から大賞に選ばれたのは、経営基盤部門にエントリーがあった『FACE CASH(フェイスキャッシュ)』です。取引口座に顔情報を登録することで、キャッシュカードなどを使わずにATMで入出金ができるというサービスですが、その独自性と将来性が高く評価され、受賞に至りました。

    部門ごとに受賞サービスが選ばれ、その中から大賞が決定した

    アワードが認知されれば、パーパスの実現がより加速

    ―「パーパスアワード」をスタートさせて以来、社内で何か変化が見られましたか?

    石松:パーパスアワードは10月のエントリーから約半年間にわたって開催されるのですが、秋になると「もうすぐアワードのエントリーが始まるよね」と聞かれたり、情報を公開するたびに「今年も進化してる!」などと嬉しいリアクションをいただいたりすることが増え、社員にとって身近なイベントになってきたことを実感しています。

    ―皆さん、楽しみにされているのですね。

    石松:運営に携わる身からすると、率直にうれしいですね。「パーパスアワード」が社内の恒例イベントになることで、日々の業務のモチベーションにつながるのはもちろん、「この業務、エントリーできるかも!」と自分の仕事とアワードを結びつけて、自然とパーパスを自分事として考えてもらえるようになったのも、いい効果だと感じています。

    各部の応援にも熱が入る。中には大阪から駆け付けた社員もいた

    ―「アワードへエントリーできるか」を考えることで、パーパスへの意識も高まるという仕組みがいいですね。

    石松:はい!パーパスを意識して、実践する。それこそが、社員一人ひとりの中にパーパスを根付かせるために必要なことだと考えています。「パーパスアワード」を継続するのも、その流れを生みだし続けるための重要な役割を担っているからなんです。

    パーパスなくして、自分たちの仕事は語れない

    ―アワードのほかにも、パーパスを浸透させるために行っていることはありますか?

    石松:パーパスへの理解を深めてもらうためには他の部門にも興味を持ち、どのような想いで業務を行っているのかを知ることも必要だと感じます。

    そのため、部門横断でのコミュニケーションの場づくりを積極的に行っています。例えば、役員と社員たちが対話する「タウンホールミーティング」や、コーヒーやお菓子を楽しみながら部署やチームを超えたメンバーと交流できる「コーヒータイム」などがあります。

    タウンホールミーティングは、社員一人ひとりの業務とパーパスの結びつきについて、上層部のメンバーと話し合うことができる貴重な機会となっています。

    パーパス実現に向けた取組みや現場が抱える課題について、肩書関係なく語り合う場となっている

    ―本気でパーパスに向き合っているのが伝わってきます。セブン銀行がそこまで力を注ぐパーパスとは、どのような存在なのでしょうか?

    石松:当社のパーパスである『お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。』は、私たちにとって、あって当たり前の存在です。

    もともと「コンビニにATMがあったらいいのに」というお客さまの想いから始まった会社なので、創業当時から社員全員がそうしたマインドで仕事に向き合ってきているんです。「パーパスなくして、自分たちの仕事は語れない」と言っても過言ではありません。

    常にお客さまの立場で物事を考え、お客さまの期待以上のサービスを提供しようというDNAが根付いているので、改めてそれをパーパスとして言語化したといったほうが適切かもしれませんね。

    ―インナーブランディング担当として、今後はどのような展開を考えていますか?

    石松:当社は現状維持をよしとせず、常に進化し続ける社風なので、「パーパスアワード」も新たな取組みや演出を取り入れ、毎年多くの社員に楽しみにしてもらえるイベントへと成長させていきたいと考えています。

    また、浸透させるのはもちろんですが、社員一人ひとりがパーパスに向き合えていると実感できる環境を作っていくのが、私の目標であり理想です。そのために、できることを日々模索していきたいです。

    ※記事内容は公開時点での情報となります。サービス等の最新情報はセブン銀行ホームページにてご確認ください。

    その想いを超え、日常のみらいへ。
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