2025.5.15
マイナ保険証の登録もセブン銀行ATMで!安全・便利なサービスを実現するための挑戦
皆さん、こんにちは!セブン銀行 STORY of PURPOSE編集部です。
突然ですが、マイナ保険証の利用申請はもうお済みですか?セブン銀行ATMを利用すれば1分程で手続きが可能です。
今回は、セブン銀行ATMでのマイナ保険証利用の申込み方法を紹介しながら、同じくマイナンバーカードを活用したサービスである『マイナポータル情報連携サービス』について、ATM+企画部の戸澤と豊住にくわしく話を聞きました。
目次
現行の保険証はいつまで使える?
―2024年12月2日から従来の健康保険証は新たに発行されなくなり、マイナ保険証を基本とする仕組みへ移行していますが、そもそも従来の健康保険証はいつまで使えるのでしょうか?
戸澤:基本的には、従来の健康保険証に記載されている有効期限までは使用可能です。国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入されている方であれば、2025年7月または8月となっていることが多いでしょう。
また、健康保険証に有効期限の記載がない場合は、最長2025年12月1日までとなっています(※)。
- ※有効期限が2025年12月1日より前に切れる場合や、転職・転居などで保険者の異動が生じた場合はその時点までとなります。

ATM+企画部 サービス推進グループ 戸澤 明
―2025年12月1日までにマイナ保険証に移行しないと、医療機関を受診できなくなるのでしょうか?
豊住:いいえ、ご安心ください。従来の健康保険証の有効期限が満了したのち、まだマイナ保険証利用の登録をしていない方には、ご自身が加入している医療保険者(勤務先や各自治体など)から送付される「資格確認書」を持参すれば問題ありません。
一方で、マイナ保険証を利用すれば、
- (1)過去のお薬・診療データに基づく、より良い医療が受けることができる
- (2)突然の手術・入院でも事前の手続きなしで高額な支払いが免除される
- (3)救急現場で、救急搬送中の適切な応急処置や病院の選定、搬送先の病院で活用される
- (4)マイナポータルから保険診療を受けた記録が参照できるため、領収書の保管・提出をする必要がなく、確定申告の医療費控除が簡単に申請できる(※)
などのメリットもたくさんあります。
さらに、今後はマイナンバーカードの機能をスマートフォンに搭載させることが予定されており、令和7年春以降にリリースされるようです。多くの人が持ち歩いているスマートフォンへの搭載が実現すれば、より利便性が高まることでしょう。
手続きが面倒で後回しにしている方も多いと思いますが、マイナ保険証の利用申込みはセブン銀行ATMでも可能なので、ぜひこの機会に検討してみてください。
- ※保険診療分であっても、例えばはり・きゅう等の施術費用や整骨院・接骨院の柔道整復療養費など取得できない情報もありますので、ご注意ください。

ATM+企画部 サービス企画グループ 豊住 凜花
セブン銀行ATMなら1分程で紐付けが可能!
―セブン銀行ATMでのマイナ保険証の利用申込み方法を教えてください。
豊住:セブン銀行ATMでは、1分程でマイナ保険証利用の申込みができます。申込み時にマイナンバーカードと利用者証明用パスワード(4桁)があれば、簡単に手続きが完了します。
以下で操作方法をご説明します。
STEP1:ATM画面の「各種お手続き」ボタンを押してください。

STEP2:「マイナンバーカードの健康保険証利用の申込み」ボタンを押してください。

STEP3:利用規約に同意の上、「確認」ボタンを押してください。

STEP4:画面の指示に従って、マイナンバーカードを挿入してください。

STEP5:利用者証明用パスワード(4桁)を入力してください。

STEP6:マイナンバーカードと必要に応じて明細票をお受取りいただき、申込み完了です。

ATMをさまざまなサービスのプラットフォームに
―2021年から開始している、ATMを使ったマイナ保険証の利用申込みサービスはどのような経緯で誕生したのでしょうか?
豊住:もともと当社では、セブン銀行ATMを「現金の入出金を行う現金プラットフォーム」から「行政サービスや各種手続きなどが行えるサービスプラットフォーム」へ進化させるという戦略がありました。
その中で、従来の健康保険証が新たに発行されなくなり、その後はマイナンバーカードでの健康保険証利用を基本とする仕組みに移行していくことを受けて、当社ATMでも手続きできるようにしようと動いたのがはじまりです。実現できれば、全国各地でいつでも使えるセブン銀行ATMの存在価値をさらに高められると考えました。
戸澤:また、セブン銀行ATMはマイナンバーカードが利用できる唯一のATMでしたので、サービスを開始することで「マイナンバーカードといえばセブン銀行ATM」というイメージを広めたいという想いもありましたね。

―マイナ保険証の利用申込みサービスが、セブン銀行ATMに新たな価値を付加する足掛かりとなったのですね。
戸澤:はい。マイナ保険証の利用申込みサービスの準備をする中で国や自治体とのつながりができ、2022年には『マイナポータル情報連携サービス』をスタートさせました。
これは、セブン銀行ATMを利用して、行政機関等が保有するお客さまの情報を、マイナポータルを通じて、ご指定の企業へ提出するサービスです。現在は当社を含め3社の金融機関と提携しており、ローンの申込み手続きや借入期間中の審査に必要となる所得情報をお客さまが企業に提出する際にご利用いただいています。

原則24時間、いつでも企業へ所得情報を提出することが可能
国民の個人情報を安全に扱うために試行錯誤を繰り返す
―ATMでマイナンバーカードを扱うことやマイナポータルに接続することは、他社含め前例のない試みだったと思いますが、どのような課題がありましたか?
豊住:ATMとの連携は国としても初めての取組みだったため、運用面や国側のシステムと接続するという技術面でのハードルが高かったです。
特に、マイナポータル情報連携サービスでは行政機関が保有する大切な個人情報を扱いますので、情報保護に関しては非常に高いセキュリティ水準が求められました。

―国民の個人情報を扱うのは相当なプレッシャーですよね。どのようにして高いセキュリティ水準をクリアしたのでしょう?
戸澤:社内はもちろん、デジタル庁や厚生労働省をはじめとする関係各所と数えきれないほどの話し合いを繰り返し、システム面・運用面ともにセキュリティの穴になりそうな点を一つひとつ対策していきました。
システムにおいては、データの連携フローを一から構築することで徹底した安全性を実現させています。運用面でも、企業に情報を提供する際、データを受け取った企業側にも情報のアクセス権限を限定するなど、ルールを細かく策定しました。
また、お手続きにあたり、マイナポータル上の情報を当社では保持せず、操作が終わったらATMから即時に消去されるようになっている点も、安心してご利用いただけるポイントかと思います。

ATMがあらゆる手続き・認証の窓口となる世界を目指して
―国との連携やセキュリティ面における苦労があった中で、計画が頓挫しそうになったことはないんですか?
戸澤:課題はたくさんありましたが、「絶対に便利で効率的なサービスを提供できる!」という確信があったので、モチベーションを高めて頑張れました。
社内でも「懸念があるからやめよう」という声が上がることはほとんどなく、「どうすればクリアできるか」を常にみんなで考えて協力できたのは大きいですね。ポジティブなマインドを持っている社員が多いのは当社の強みともいえるかもしれません。
豊住:マイナ保険証の利用申込みサービスを開始した後の利用者の声も大きな原動力になっています。SNS上では、「簡単・便利」「本当に1分でできた」「年配の方にもおすすめ」などたくさんの良い反応を見ることができました。
どうしても役所で手続きをしようとすると、受付けが平日・日中に限定されたり、混雑による長い待ち時間が生じたりしてしまうんですよね。しかし、ATMなら並ぶことなくすぐに申込み可能という点が、多くのお客さまに評価いただけているポイントだと思います。

―サービスを利用するお客さまだけでなく、窓口で働く方々からも感謝の声があるのでは?
豊住:はい。自治体職員や健康保険組合の方からも、「窓口業務の負担軽減につながって大変助かっている」という感謝の声を多くいただいています。「役所の窓口でATMによる手続きについて案内して良いか」「マイナ保険証の利用申込みがATMでもできることを周知するチラシを作っても良いか」などのお問合せをいただくことも増えていますね。
戸澤:マイナポータル情報連携サービスに関しては、提携企業の方から「正確でシンプルな情報提出が可能になったことで、お客さまと企業双方の大きなメリットへつながっている」という声をいただきました。

―最後に、お二人が考える今後のセブン銀行ATMの展望や目標を教えてください。
戸澤:マイナポータルには、戸籍情報や医療情報など非常にたくさんの情報が紐付けられています。現在、当社のサービスで取得できるのは所得情報のみですが、取得範囲をさらに広げていくことで、セブン銀行ATMで可能な手続きを増やしていきたいです。
そのために、既存のATMサービスや金融という枠にとらわれず、幅広い業種の企業さまにお話を伺いながらニーズを調査していきます。
豊住:私たちATM+企画部は、「ATMがあらゆる手続き・認証の窓口となる世界」を目指しています。これを実現させるべく、高いセキュリティと利便性の両方を兼ね備えたサービスを提供し続けていきたいです。

※記事内容は公開時点での情報となります。サービス等の最新情報はセブン銀行ホームページにてご確認ください。


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