2025.8.15
夏フェスを陰で支える!移動ATMが「あったらいいな」の場へ、どこへでも
スポーツや音楽などのイベントに参加したとき、「今ここにATMがあったらいいのに!」と思ったことはありませんか?
セブン銀行には、そんな想いにお応えするべく、車内にATMを搭載した『移動ATM』車両があります。2025年8月に開催された野外音楽フェス『LuckyFes‘25』にも派遣され、会場内にセブン銀行のATMが設置されました。
今回は移動ATMの魅力やその反響について、LuckyFes(ラッキーフェス)チーフコーディネーターの水村さん、LuckyFM 茨城放送 報道広報事業部 リーダーの橋田さん、そしてATMオペレーション統括部の石場に話を聞きました。
目次
あらゆる場所にATMの価値を届ける『移動ATM』
セブン銀行移動ATMは、イベント会場や公共の場に出張する車両型のATM。セブン‐イレブン店舗などに設置されているものと同じATMを搭載しており、提携する金融機関・決済事業者など、670社以上の提携先カードやアプリで入出金や振込、現金チャージなどが可能です。

移動ATMは、東日本大震災で現地のATMが使えなくなってしまったことをきっかけに、導入が進められました。以来、必要とされるさまざまな場所へ出動しています。
キャッシュレスの「困った!」を解消。移動ATMがかなえた快適な体験
野外音楽フェスは、ATMが「あったらいいな」と感じる代表的な場所の一つではないでしょうか。2022年より開催されている『LuckyFes』では、2024年にセブン銀行の移動ATMが初めて導入されました。
<LuckyFes(ラッキーフェス)とは>
茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で毎年夏に開催される大型野外音楽フェス。「音楽と食とアートの祭典」をテーマに、音楽+地元茨城の食やアートも楽しめるテーマパークのような体験を提供します。家族連れでも安心して楽しめる設計で、安全面や熱中症対策も徹底。多彩なアーティストが出演し、ジャンルを超えた音楽フェスとして幅広い層に支持されています。

『LuckyFes‘25』Webサイトより
―移動ATMを導入された理由を教えてください。
水村:LuckyFesは初年度から、環境への配慮やスムーズなオペレーションを目的に、フードエリア『Lucky Dining』を完全キャッシュレス対応にしています。
しかし、当日になって現金決済ができないことに気づかれたお客さまや、電子マネーのチャージが不足して困るお客さまがいらっしゃいました。そこで、お客さまの満足度を向上させるため、電子マネーのチャージができるセブン銀行の移動ATMを設置することに決めました。

株式会社BARKS イベント事業部 LuckeyFesチーフコーディネーター 水村 真菜さん
―電子マネーをチャージする方法はさまざまありますが、セブン銀行の移動ATMを選んだのはなぜですか?
水村:各社の交通系ICをはじめ、あらゆる電子マネーのチャージを網羅していたからです。また、セブン銀行のATMは全国各地にたくさん設置されているので、来場者にもなじみがあり、使いやすいだろうと考えました。私自身もよく利用しており、操作性も把握していたので安心して導入できました。
―導入にあたり、課題はありましたか?
水村:ATMの操作自体に心配はありませんでしたが、やはりイベント終了後、警備員が不在になる夜間のセキュリティ面には懸念がありました。そのため、運用方法については重点的にご相談させていただきました。
石場:移動ATMは、営業中は警備員が常駐し、営業終了後には庫内の現金をすべて回収して施錠します。ですので、現金が盗難に遭うリスクはありません。私たちからは、営業終了後に毎回ATMを事業所へ戻す運用と、施錠・現金回収をした上で現地に留め置く運用の2パターンをご提案しました。最終的には、移動ATMについても環境への配慮やスムーズなオペレーションを考慮して現地に留め置く形で一緒に構築していきました。

ATMオペレーション統括部 石場 和佐
水村:私たちにとって移動ATMの導入は初めての経験で、わからないことも多かったのですが、非常に親身になって相談に乗っていただき、安心して導入まで進めることができました。本当に助かりましたね。
来場者もスタッフも、ホッと安心。陰で支える頼れる存在に
―移動ATM導入への、お客さまやスタッフの反応はいかがでしたか?
石場:導入決定後、LuckyFesさんとセブン銀行のSNSで移動ATMの設置を告知したところ、来場されるお客さまが「ここにATMが設置されるらしいよ」と情報を拡散してくださり、開催前から大きな反響がありました。「移動ATMが役立つ」と期待していただけている証しだと感じ、非常にうれしかったです。
水村:フェス当日は多くのお客さまにご利用いただきました。SNSでも「あってよかった」「チャージをし忘れたから助かった」という声が多数寄せられ、私たちもお役に立てたことを実感し、ホッとしましたね。
フードエリア『Lucky Dining』に出店してくださっている方からも、「現金しかお持ちでないお客さまを移動ATMへご案内できるので、スムーズに対応できて助かる」という声をいただきました。


橋田:昨年(2024年)は会場入り口付近に設置したのですが、予想を上回る多くの方にご利用いただけたことを受け、今年(2025年)はさらに利便性の高いメインステージの近くへ移動しました。今ではLuckyFesにとって、移動ATMはなくてはならない存在です。

株式会社LuckeyFM茨城放送 報道広報事業部 リーダー 橋田 真弓子さん
―今後、セブン銀行と協力して行いたいことはありますか?
水村:今後も、LuckyFesを一緒に盛り上げていけるような取組みをご一緒できたらうれしいです。移動ATMという枠にとどまらず、来場されるお客さまがより便利に、快適に楽しめるような最高のフェス体験を、ともに創り上げていきたいですね。
石場:はい。LuckyFesは総合プロデューサーである堀さんの「茨城を盛り上げたい」という想いから始まった企画だと伺っています。実はセブン銀行も、地方独自の電子マネーへのチャージ対応などを通じて、地方創生にも力を入れています。地域貢献という視点でも、ぜひご協力させていただけたら、私たちとしてもうれしいです。
橋田:それは素晴らしいお話ですね。LuckyFesを起点としながら、より広い視野で地域へ貢献していくことは、私たちにとっても大きな意義があります。

ATMがあるべき場所へ。移動ATMが拓く、社会の「便利」
―ここまでのお話から、移動ATMにかける想いが伝わってきました。
改めて、この事業への一番のモチベーションは何でしょうか?
石場:移動ATMは、お客さまの反応をダイレクトに感じられる事業です。私自身も派遣先に立ち会うことがあるのですが、毎年お伺いしているイベント会場では、設置作業中からお待ちの方がいて、営業開始と同時に列ができることもあります。「待っていてくれた人がいる」という事実を肌で感じられること、それこそがこの事業の一番のモチベーションであり、大きなやりがいです。

―移動ATMの活用による今後の可能性について教えてください。
石場:移動ATMの車両は改良によって、今は車1台分の駐車スペースさえあれば設置できるようになりました。派遣先での電源の準備も不要なため、被災地など電力の確保が難しい場所でも稼働させることが可能です。この独自の強みを生かし、今後さらに活躍の場を広げていきたいですね。
―この事業を進めることで、セブン銀行としてどのような社会や未来を目指していますか?
石場:セブン銀行は『お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。』というパーパスを掲げています。移動ATMは、まさにお客さまが「ここに“あったらいいな”」と感じるその場所へ、私たち自ら出向いてサービスをお届けできる、パーパスを象徴する事業の一つです。
これからも全国各地の「あったらいいな」に寄り添い、本当にサービスを必要としている方のもとへ駆けつけることで、誰もが安心できる社会の実現に貢献していきたいです。

※記事内容は公開時点での情報となります。サービス等の最新情報はセブン銀行ホームページにてご確認ください。


その想いを超え、日常のみらいへ。
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