2025.9.1
大学の証明書をコンビニで!時間も場所も選ばない新しい受取り方
セブン銀行では、セブン‐イレブンのマルチコピー機で各種証明書を発行できる『コンビニ証明書受取サービス』を提供しています※1。
今回は、サービスを導入いただいた日本体育大学 学務部の坪谷さん、桐生さんと、ATM+企画部の臼井、塚田に話を聞きました。
また、実際に証明書を受取る方法についてもご紹介します。
- ※1「マルチコピー機」未設置の店舗では取扱いがございません
目次
セブン‐イレブンのマルチコピー機から、大学や企業などの証明書が簡単に受取れる!
『コンビニ証明書受取サービス』は、大学をはじめとした学校や企業などが発行する各種証明書を、セブン‐イレブンのマルチコピー機で原則24時間365日受取れるサービスです。発行元から届いたQRコード※2をマルチコピー機にかざすだけで、卒業証明書や成績証明書、源泉徴収票、就労証明書など、さまざまな書類の印刷・受取りが可能です。
- ※2QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です
・大学や企業などの証明書の受取り方

コンビニで証明書を発行、受取る方法とは?
セブン‐イレブンのマルチコピー機を使って、大学や企業などが発行する証明書を受取る方法をご紹介します。
STEP1: 証明書受取り用QRコードが発行元企業から届きます。(Eメール等)

STEP2:届いたQRコードをお持ちの上、セブン‐イレブン設置のマルチコピー機へ。

STEP3:マルチコピー機にQRコードをかざします。

STEP4:プレビュー画面で印刷情報を確認します。

STEP5: 料金をお支払いください。(現金またはnanacoでお支払いいただけます)

STEP6:証明書等と領収書がプリントされます。
※領収書が発行されないお取引きもございます。

証明書受取りの“手間”をなくしたい。大学での導入が実現!
2025年5月、日本体育大学がこのサービスを導入し、卒業証明書や成績証明書などがセブン‐イレブンのマルチコピー機で発行できるようになりました。
―どのような経緯でこのサービスを導入されましたか?
臼井:教育機関向けの展示会で当社のブースに、日本体育大学のシステム担当の方が興味を持ってくださったのがきっかけです。
坪谷:システム担当からの提案を受けて、「良いサービスだ」と感じたため、採用を決定しました。約7カ月の調整期間を経て、運用を始めています。
これまで遠隔で卒業証明書を取得する方法は、郵送のみに限られていました。しかし、現金書留で書類を同封して送ってもらう必要があるなど、社会に出て忙しい卒業生にとって、手間と時間がかかるものでした。このサービスを利用すれば、卒業生の利便性が格段に上がるという点が大きな魅力でしたね。

日本体育大学 学務部 教職センター事務室 事務長補佐 坪谷 卓浩さん
―他サービスと比較はされましたか?
桐生:はい。複数のサービスと比較して検討しました。一番の決め手になったのはコスト面です。利便性のほか、気軽に導入できるのも、大きな決め手となりました。
臼井:コスト面は私たちも強く意識している点です。本サービスでは、セブン銀行に口座を所有されているお客さまに証明書を発行するための既存システムを最大限に活用しました。さらに、証明書発行に特化した開発を行ったことにより、コストを抑えることができています。また、証明書のデータ連携に用いるポータルサイトを弊社から提供したことで、証明書の発行元である企業さま側で大規模なシステム改修をする必要がなくなり、結果として低コストでの導入が実現できました。
坪谷:ほかにも、セブン‐イレブンは全国にあるため、どこに住んでいても身近な場所で利用可能であり、全国各地で活躍している卒業生にとって非常に便利だと感じました。

日本体育大学 学務部 教職センター事務室 桐生 奈都美さん
―導入にあたり、懸念や苦労はありましたか?
坪谷:前例がなかったため、何ができて何ができないのか、セブン銀行さんと何度も調整を重ね、一緒に構築していきました。
臼井:証明書発行方法のヒアリングから始め、仕組みを一から考えるのは大変でしたが、日本体育大学の皆さまのご協力に支えられ、実現できました。特に驚いたのは、卒業生が証明書を申請するための入力フォームを、事務部門の方々が、自ら作成されたことです。卒業年度や学科による複雑な分岐を整理し、誰でも正しく申請できるよう工夫されていて、非常に高い完成度でした。
大学側でこのような仕組みを整えてくださったことで、私たちは証明書データを安全に受取り、印刷できる環境を構築することに集中できました。

ATM+企画部 調査役 臼井 元輝
―より良いサービスにするため、どんな工夫をしましたか?
塚田:大学職員の方々に操作いただくポータルサイトは、使いやすさを重視し、ご意見を伺いながらUIを改善していきました。
臼井:証明書の品質にも徹底的にこだわりました。証明書を発行するからには、受取る方にも、それを提出する先の方にも、原本として信頼されるものでなくてはなりません。原本証明の透かしや複写禁止の印字を、マルチコピー機でどう再現するか、試行錯誤を繰り返しました。
塚田:2週間ほど、各地の店舗を回ってテストコピーを繰り返し、最適な出力設定を探りましたね。いつどこで印刷しても安定した仕上がりにこだわりました。
臼井:サービス開始日には、記念すべき第1号として、プロジェクトのメンバーで日本体育大学の卒業生でもある桐生さんの卒業証明書を一緒に発行しに行きました。マルチコピー機から出力された証明書を見たときは感慨深かったです。

ATM+企画部 調査役 塚田 怜大
利用率7割超え!喜びが広がるリアルな声
―サービス開始後、どのくらい利用がありましたか?
臼井:開始2カ月目の6月には想定を上回る利用がありました。
桐生:6月は、証明書発行依頼の7割以上がマルチコピー機での受取り希望でした。予想以上のスピードで利用が広がったことに私たちも驚きました。
臼井:日本体育大学の皆さんがウェブサイトで告知し、申請フォームのリンクを貼って導線を作ってくださったおかげで、たくさんご利用いただけたと思っています。初めての取組みだったので、どれだけ使われるかドキドキしていましたが、この結果を見てホッとしました。
―利用した方からの反響はありましたか?
桐生:はい。よくお電話で証明書の発行方法をお問合わせいただくことがあるのですが、このサービスについてお伝えすると、「そんなサービスが始まったんだ!」「便利!使ってみます」など、ポジティブな声を多くいただいています。
また、郵送手続きだと早くても1週間程度かかっていたものが、申込みから2日ほどで受取れるようになり、大変喜ばれています。
塚田:お客さまの貴重なお声をお聞きできて、とてもうれしいですね。
―大学側にもメリットはありましたか?
桐生:実際にサービスが始まると、郵送における開封や金額確認、封入などの作業が減り、業務負担が軽減されました。全てがPC上で完結するので、楽になりましたね。また、証明書の受取り状況も可視化されるので安心できます。
坪谷:今回の導入は、卒業生や在学生の利便性向上を第一に決めたので、正直なところ、大学側の負担増も覚悟していました。それが結果的に、業務負担軽減につながったことはうれしい誤算でした。また、これまで漫然とやっていた作業についても、「本当に必要なのか」と問い直すなど、証明書発行業務全体のプロセスを見直す良い機会にもなりました。
―今後セブン銀行に期待することはありますか?
坪谷:現状、卒業生からの申込内容を確認し、問題がなければ証明書をPDFで発行して、セブン銀行さんのポータルサイトにアップロードするという一連の作業を、大学側が手作業で行っています。今後の期待としては、この部分のシステム連携をさらに強化して、自動化できる範囲が広がると、我々の業務負担もさらに軽減されるので大変ありがたいです。
桐生:卒業生から直接届いた声として、「海外のセブン‐イレブンでも発行できるようにしてほしい」という要望があります。本学には海外で活躍している卒業生も多いので、グローバルな店舗網を持つセブン‐イレブンさんならではの展開力で、ぜひ実現してほしいです。
臼井:貴重なご意見ありがとうございます!さらなる「あったら便利」を目指すべく、社内に持ち帰り検討させていただきます。
便利のその先へ。証明書発行から広がる可能性と未来への展望
―今後の展望を教えてください。
臼井:まずは、サービス開始後に見えてきた課題を踏まえ、より使いやすいシステムに改善していきます。
その上で、日本体育大学の皆さんと築き上げた実績を元に、同様の課題を抱える他の大学や教育機関、一般企業にも役立てていただきたいと考えています。
塚田:行政の証明書がコンビニで受取りできるのは、すでに当たり前になりつつあります。それと同じように、あらゆる証明書が「セブン‐イレブンに行けば受取れるのが当たり前」と思える未来を創りたいです。また、紙によるハンドリングをなくすことで、ペーパーレス化や環境負荷の軽減にもつなげていきたいですね。
臼井:加えて、導入コストの低さもこのサービスの大きな特徴です。大企業だけでなく、中小規模の事業者でも、大規模なシステム改修を行わずとも、無理なくDX化を進めることができます。これにより、人手不足の中でも効率的に活動できる社会づくりにも貢献したいと考えています。

※記事内容は公開時点での情報となります。サービス等の最新情報はセブン銀行ホームページにてご確認ください。


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