2025.12.1
ATMで募金ができる?!「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」に込めたニッポン放送とセブン銀行の想い
毎日の暮らしに寄り添う、心に響くニッポン放送のラジオとセブン銀行のATM。2つの社会インフラが、なぜ長年にわたりクリスマスの風物詩『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』で手を取り合ってきたのでしょうか。
今回は、普段知ることのできない協賛の舞台裏や、この活動に込めた想いについて、株式会社ニッポン放送 代表取締役社長の檜原さん、番組プロデューサーの石田さん、セブン銀行 代表取締役社長の松橋に話を聞きました。
目次
「ATM」と「ラジオ」が繋がったきっかけとは?音でつながるイノベーション。
―ラジオ・チャリティ・ミュージックソン(以下、ミュージックソン)とはどのような活動でしょうか。
檜原:目の不自由な方が安心して街を歩けるように、1975年に始まったチャリティキャンペーンです。交通量の増加で横断歩道の安全性が課題となった当時、“音で伝えるメディア”であるラジオにできる社会貢献を考え、支援を始めたのが原点です。
毎年12月24日から25日にかけて放送する24時間の特別番組で、クリスマスという“誰かを思いやる気持ち”が生まれる日に、音の出る信号機の設置をはじめ、目の不自由な方の社会参加につながるアイテムを一つでも増やすための募金を呼びかけています。
株式会社ニッポン放送 代表取締役社長 檜原 麻希さん
―セブン銀行は2010年からミュージックソンのための募金活動・寄付を続けていますが、どのような想いで継続しているのでしょうか。
松橋:目の不自由な方からいただいた「一人でATMを利用できるようになりたい」というお手紙をきっかけに、音声でATM取引きを行う音声ガイダンスサービスを2007年から提供してきました。2010年、“音”で寄り添うミュージックソンの活動に共感して協賛を開始、毎年反響も高く、現在も継続させていただいております。
―異なるインフラであるATMとラジオが協働する意義について、どう感じていますか。
松橋:イノベーションは“知の結合”だと考えています。新しい組み合わせが、新しい価値を生む。この連携も「ラジオ」と「ATM」というチャネル単体の話ではなく、社会に新しい価値を届ける企業同士のコラボレーションだと捉えています。
株式会社セブン銀行 代表取締役社長 松橋 正明
思いやりが広がる仕組みへ。共創が生んだ進化のかたち
―半世紀を超える歴史の中で、ミュージックソンはどのように形を変えてきたのでしょうか。
檜原:一番大きく変わったのは募金の方法です。始まった当初は手渡しや現金書留のみでしたが、時代とともに多様化しています。特にセブン銀行ATMで募金ができるようになったのは大きな変化でした。生活の中で接点を持ちやすいコンビニATMは、多くの方にとって身近な社会貢献の入り口になっていると感じます。
石田:チャリティオークションのように、気軽に参加できる仕組みも広がりました。「参加したら結果的に募金になった」という声もあり、チャリティが日常に溶け込むきっかけにもなったと思います。
株式会社ニッポン放送 コンテンツプロデュースルーム 石田 誠さん
檜原:セブン銀行さんは、音声ガイダンスサービスの利用件数に応じた募金も実施されています。目の不自由な方が暮らしやすい社会をつくるには、健常者の方の理解が欠かせません。視覚障がいは事故や病気など後天的なきっかけで生じる方も多く、誰にとっても無関係ではないテーマ。
セブン銀行のATMでは音声ガイダンスを利用すると、1件あたり100円をミュージックソンに寄付する運用を備えていただいています。健常者の方が音声ガイダンスサービスを体験することで、自分ごととして考えるきっかけを作ってくださったのはとても意義深いことでした。こうした広がりは私たちだけでは思いつかなかったもので、本当に良いパートナーシップの結果だと感じています。
松橋:当社としても、ミュージックソンへの募金活動を開始してから大きな反響を感じています。ATM募金をしてくださった方からは「こんな形で社会貢献ができるんですね」というお声を多数いただきました。さらに、導入当初は伸び悩んだ音声ガイダンスサービスの利用件数がミュージックソンへの協賛以降、一気に増えたのです。ミュージックソンの力で社会貢献の輪を広げることができ、とてもありがたく思っています。
「クリスマスイブに推しに会えて最高」善意と楽しさが両立する時間
―ミュージックソンに関わる中で、心に残っているエピソードを教えてください。
檜原:24時間番組の早朝にはトラックドライバーの方々がニッポン放送の前に列を作って募金してくださることもありました。今もタクシードライバーの方々を含め、夜間にラジオを聴きながら運転され、仕事終わりに寄ってくださる方も多いです。そうした光景を見るたびに心が洗われますし、続けられていることのありがたさを感じます。
石田:番組のフィナーレの時間に、白杖を持った方が「どうしてもこの場所で聴きたい」と当社エントランスまで来てくださったことがありました。ラジオはどこでも聴けますが、直接訪ねてくださったことに胸が熱くなりました。ミュージックソンを通じて心が通じ合い、一つになれたことを実感し、本当に素敵な活動ができていると感じましたね。
パーソナリティのファンの方がこの活動を応援してくださる姿も印象的です。ニッポン放送本社での直接募金は、公開生放送を行っている時間帯は、その模様を順番にご覧いただけるため、クリスマスイブに推しに会えて最高」と列に並びなおし、笑顔で何度も募金してくださる方もいます。私たちとしては恐縮しながらも、善意と楽しさが両立する時間をつくれていることを嬉しく感じます。
檜原:実はミュージックソンの対応については全社総出で行っています。それぐらい社としても思い入れが強いコンテンツです。私が入社した時からそうでした(笑)。時代に合わせて“変わる勇気”も必要ですが、“変わらない勇気”も大切だと思っています。今年で51回目を迎えますが「クリスマスに全員でミュージックソンに取組む」ということはこれからも続けていきたいです。
ミュージックソンに込める想い。「変わる勇気」と「変わらない勇気」
―今年のミュージックソンには、どんな願いを込めていますか。
檜原:パンデミックや国際情勢など、不安の多い時代だからこそ、声で喜怒哀楽を共有できるラジオというメディアが必要だと感じています。技術が発展しても、人の声が持つぬくもりには代えがたいものがあります。
ミュージックソンは、今年で51回目。100回へ向けた新たなスタートの年として、これからも声で想いを届けることを大切に、ラジオにしかできない形で寄り添いを続けていきます。
松橋:私たちも、ミュージックソンへの協賛を通じて、温かい気持ちが社会に広がっていくのを感じています。思いやりの輪を広げていく姿勢は、私たちの原点である“お客さま視点”にも重なります。
「変わる勇気」と「変わらない勇気」の両方を持ちながら、より多くの人に新しい価値を届けられるよう挑戦を続けていきます。
今日からできる!ATM募金とクリック募金のやり方は?
【ATM募金のやり方】
STEP1:セブン銀行ATMのトップ画面の「募金」ボタンを押し、寄付先選択画面から「ラジオ・チャリティ・ミュージックソンへの募金(donation)」を選択します
STEP2:「ラジオ・チャリティ・ミュージックソンへの募金(donation)」を選択したことを確認します。
STEP3:画面の案内を確認し寄付金を選択します。(1,000円以上49,000円以下、1,000円単位)
STEP4:お札を入れます。(ATMの紙幣入れが開きます)
STEP5:ATMから出力されたご利用明細票を受け取って完了です。
セブン銀行のATM募金に手数料はかかりません。皆さまからお預かりした寄付金は全額ニッポン放送に寄付いたします。
【クリック募金のやり方】
セブン銀行のウェブサイトにクリック募金用ボタンを特設しています。「クリック募金に参加するボタン」1クリックにつき、セブン銀行が「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」に1円を寄付します。
1日1回クリック=1円の募金ができます。以下のバナーから参加できますので、ぜひ1クリックお願いします。
※記事内容は公開時点での情報となります。サービス等の最新情報はセブン銀行ホームページにてご確認ください。
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