2026.7.1
ATMの会社で終わる気はない。創業期の熱狂を知る3人が描く、次のセブン銀行とは
創業期の情熱と葛藤を振り返った前半に続き、後半のテーマは「これからの25年」です。AIやデジタル技術が進化し、社会のあり方が大きく変わる中で、セブン銀行はどこへ向かうのか。
創業期を知る社長とベテラン社員2名が、それぞれの立場から仕事の面白さや個人としての挑戦、そして未来のセブン銀行が描く新しい景色について語り合いました。
目次
「第二創業期」に、何を壊し、何をつくるのか
—創業当初について伺った前回に続き、ここからは未来のお話を伺いたいです。まず、これからのセブン銀行をどのような熱量を持った会社にしていきたいかをお聞かせください。
松橋:セブン銀行はもともと、ベンチャーマインドを持った会社です。新しいテクノロジーを取り入れながら、社会の新しいムーブメントをつくっていく姿勢は今も変わっていません。
私がメンバーによく伝えているのは、「ワクワクする仕事をしながら、ワクワクする形で社会を変えていこう」ということです。自分たちが楽しんでチャレンジし、それが結果として社会課題の解決につながっていく存在でありたいと思っています。
代表取締役社長 松橋 正明
—伊藤忠商事との資本業務提携は、今後の構想にどう関わっていくのでしょうか。
松橋:私たちはインフラ事業者として、日本の現金利用を最後まで支え続けていく責任があります。そのためには、これまで駅や商業施設などコンビニの外にも拠点を広げてきたように、今ある基盤をさらに進化させ、社会インフラを再整備する仕組みをつくることが必要です。
今、社内では「第二創業期」として、開業以来ずっと続けてきたものをあえて壊し、もう一度つくり直すプロジェクトを始めています。
これまでともに進んできたセブン&アイ・ホールディングス、そして新たに連携する伊藤忠商事は、どちらもこの取組みを加速させていくために欠かせない大切な事業パートナーだと捉えています。
小林:松橋さんはこうした未来のビジョンを語るとき、いつもあえてふわっとした形で共有してくれますよね。私はそこがすごくいいなと思っているんです。最初からすべて細かく提示されてしまうと、自分なりの「捻り」やアイデアを差し込む隙間がなくなってしまいます。
でも、大きな枠組みと目指す方向が示されると、その中で「自分の役割はどうあるべきか」と考える余白が生まれる。だからこそ現場に熱量が生まれて、ワクワクしながら仕事に向き合えるのだと思います。
事務ソリューション部 小林 英樹
K:確かに、自分なりに考えて進める文化は創業期からありましたね。その自由度と責任感が今のパーパスにもつながっていて、新しいサービスが生まれ続ける原動力になっているのかもしれません。
総務部 K
変わらないのは、挑戦をポジティブに受け入れる「まずはやってみよう」の文化
—創業期から現在まで、変わらず感じている仕事の面白さはありますか。
小林:失敗を恐れすぎなくていい組織であることは、25年間変わらない面白さの一つだと思います。
何か新しいことをやろうとしたとき、「失敗したらどうしよう」と考える前に、まず「やってみたい」と言える会社なんです。それに対して上司も「いいじゃん、進めてみよう」と背中を押してくれます。最初からリスクを指摘されるよりも前向きに動けますよね。
K:私も、自分の発案に対して「まずはやってみよう」と採用される嬉しさは、何度経験しても変わりません。また、そこからどう成功させるか、メンバーと一緒に考えながら進めるプロセスそのものが面白いと感じています。
—最近、ご自身の発案から実際に形になった取組みはありますか。
K:パーチェシングカード(部署ごとに決済可能な法人カード)の導入です。これまで当社にはその仕組みがなく、最初は「それは何?」というところから始まり、使い方やリスクの説明、それまで存在しなかった社内規程の制定もして導入まで進めました。社内の業務を便利にする仕組みを、ゼロから形にできたのは、とても面白い経験でした。
松橋:そういう話を聞くのは、やはり嬉しいですね。会社としての理想は、自走する組織であることです。
社員の自発的な動きが随所で起きていると、会社全体に熱量が生まれます。会社が大きくなっても、大企業病にならないよう、常に変化し続けられる組織でありたいですね。
—会社の方針とは一旦切り離して、セブン銀行という舞台で定年までに成し遂げたい野望や、チャレンジしたいことはありますか。
K:半分夢物語ではありますが、定年を迎えるまでに保育士の資格を取って、セブン銀行の中に「社内保育所」をつくりたいと思っているんです(笑)!私自身、入社してから結婚、出産、子育てを経験してきました。子育てと仕事が重なる時期は、一番活躍したい時期とも重なります。そんな中で、保育所の入所問題や子どもの急な体調不良に悩む場面を何度も経験しました。
だからこそ、会社に子どもを連れてこられて、仕事をしながらでも、我が子が元気に遊んでいる姿を見られたら、すごく安心できると思うんです。
「仕事か子育てか」ではなく、両方に同じだけのパワーで向き合うことができる環境は、社員の「あったらいいな」であり「日常の未来」なんじゃないかなと思っています。
松橋:ぜひ今すぐにやっていただきたいです(笑)。一人ひとりのこうした思いを形にしていきながら、会社や社会をアップデートしていけるのが本当に理想的ですね。
「セブン銀行というジャンル」で、次の当たり前をつくる
—社員の立場から見て、セブン銀行はどのような会社ですか。
小林:私にとっては、「セブン銀行」は一つのジャンルという感覚に近いかもしれません。ATMと口座を掛け合わせて何ができるのかを考える会社だと思っています。
松橋:まさに私たちの事業は、ATMから始まり、金融業界や企業のバックオフィスを支えるインフラへと領域を広げてきました。最近では、給付金の受取りや地域通貨への現金チャージなど、さまざまな展開も始まっています。これからは、日本の産業を裏側から支える存在として、さらに独自の価値を出していきたいと思っています。
加えて、今後はあらゆる決済における本人確認や認証の重要性も高まっていきます。ATMという「リアルな拠点」を持つ私たちだからこそ、デジタルとリアルをつなぐ、安心を提供する窓口になれるはずです。認証技術やスマートフォンとの連動性を高め、将来的には国際的な標準づくりにも関われるような存在に育てていきたいですね。
小林:銀行の基本的なサービスである口座とATMの掛け合わせでも、もっとほかにできることがあると思っています。
現在も口座開設などはATMでご利用いただけますが、セブン銀行独自のATMと口座が紐づいているからこそ生まれる便利さや楽しさは、まだまだあるんじゃないかと感じています。
松橋:「主たる設置場所がコンビニである」という当社のATMならではの利点を生かし、利便性を徹底的に追求するチャレンジを続けています。ほかの金融機関にはない独自の顧客接点を持つ私たちだからこそ踏み出せる、未知の世界にも挑戦し続けたいですね。
未知を面白がる人が、未来を動かしていく
—これからセブン銀行で働く仲間に向けて、伝えたいことはありますか。
K:知らないことや新しいことに出会ったときに、それを面白がる姿勢を持ち続けてほしいと思っています。
もちろん不安はあると思いますが、探求して自分のものにできたり、そこから新しいものを生み出せたりしたときの楽しさは格別です。その気持ちは、仕事だけでなく、人生のうるおいにもつながると思います。
小林:私は、流されることが嫌いな人に来てほしいですね。
決まったことをやって、何となく毎日が過ぎていくという働き方もあるとは思います。
でも、「今日何ができたのか」「どんなアイデアが生まれたのか」を噛みしめられる仕事のほうがずっと楽しいと思うんです。状況に流されるだけで終わらず、日々変化を少しずつでも積み上げられる人、つまり流れを自分で作っていきたい人にとって、当社は面白い会社だと思います。
—最後に、これからの25年、セブン銀行はどのような会社でありたいと考えていますか。
松橋:お客さまが「これが欲しかった」と感じてくれるものをつくり続け、さらに、「いつも使っているこのサービスが大好きだ」と言っていただけるところを目指したいです。
そのためには、操作感やスピードなど、裏側にある技術的・実務的な課題を一つひとつ乗り越えていく必要があります。その過程で社員も成長し、次の挑戦につながるというループをつくっていきたいと思っています。
平凡なものを目指すのではなく、一人ひとりがプライドを持って、常に高みを目指して進み続ける会社でありたいです。
※記事内容は公開時点での情報となります。サービス等の最新情報はセブン銀行ホームページにてご確認ください。
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